49本目(7月25日鑑賞)

女と男のニューヨーク④


ホップの効いたビールのようなほろ苦さ
{F30881F2-546C-4C98-A0F6-C2E8CBC1298D}
ヤング・アダルト・ニューヨーク

監督・脚本:ノア・バームバック/音楽:ジェームズ・マーフィー
出演:ベン・スティラー/ナオミ・ワッツ/アダム・ドライヴァー/アマンダ・セイフリッド/チャールズ・グローディン/アダム・ホロヴィッツ

記録映画監督であるジョシュ(ベン・スティラー)は、大御所監督ブライトバード(チャールズ・グローディン)の娘コーネリア(ナオミ・ワッツ)と結婚。いつまでも完成しない「新作」を作りながら、夫婦二人の気ままな生活を送っている。ある日、ジョシュの市民講座を受講したジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・セイフリッド)の若い夫婦が彼のファンだと話しかけてくる。

image

身につまされる〜。

44歳のジョシュ。年寄り扱いされるもんかと若ぶっている。そんな時、子供のような世代のおしゃれな若者が「友達」になる。若さをもらえた気になるよね。

少し歳上のhiro。がんばっても歳相応にはなれないので、がんばって「若ぶって」いたりする(笑)。ブログ、Twitter、Instagram…年寄りはやらないなんて誰が決めた?…こんな感じなので、ベンステに妙に共感(笑)。

image

ところが話は妙な方向に。若者はやはり若者らしくドライ。もしかしたらジェイミーの存在、若い人にはサラッと受け入れられたりすんのかな。逆にジョシュのほうがイタイおっさんに見えるのかな。話の何が妙?…詳しくは書けないよ。

…にしても、この邦題のセンスのなさには途方にくれた。「女と男のニューヨーク」流れのレビューにしようと思いきや…ニューヨークに住んどるだけやんか!

image

ベンステ、今や喜劇だけのおっさんに非ず。「LIFE!」にもあったコメディの香はまったくなし。それでもこの存在感。妻のワッツは華麗に加齢。コメディ封印の夫に代わって舞うヒップホップは笑えるけど…笑えないかも…人のこと言えんし。

快進撃中のドライヴァー。いろんなキャラクターに挑戦中。hiro推し女優アマンダは、ここでは一番影がうすい。

{8944E976-D402-4BEC-B951-E4209E0F1394}

ライフスタイルは自己表現。ある面、仕事より収入より顔の広さより、人を知る基準となる。主人公は「若さ」ではない価値観を探す…まではよかったが、そこに落とすか〜案外普通でほろ苦。

会話がメインの老いを意識し始めた夫婦のドラマ。どこかウディ・アレンの匂い。…だから、「ニューヨーク」って入れたかったのかな。80年代ヒットソングは心地よい。

若ぶってても体のあちこちにガタはくる。マッサージの頻度も増える。視力低下などは歴然。そう、hiroも老化は始まっている。いろいろ考えさせられた。



hiroでした。
やらせはいかん。



脚本8 映像7 音響7 配役8 音楽8
38/50