HDD鑑賞

 
子どもの笑顔がもたらす希望
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モンスターズ・インク
 
監督・原案:ピート・ドクター/共同監督:デヴィッド・シルヴァーマン/リー・アンクリッチ/製作総指揮:ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン/音楽:ランディ・ニューマン
出演:ジョン・グッドマン/ビリー・クリスタル/スティーヴ・ブシェミ/ジェニファー・ティリー/ジェームズ・コバーン/(日本語)石塚英彦/田中裕二/青山穣/高乃麗/大平透
 
人間の子どもの悲鳴エネルギーを電力源としているモンスターの世界。悲鳴電力を供給しているモンスターズ・インクでは、今日もサリー、ランドールらが世界中とつながるクローゼットのドアを使って子どもの悲鳴を集めていた。ある日、しまい忘れたドアを見つけたサリーは、誤って人間の子どもをモンスターの世界に入れてしまう。モンスターの世界では、子どもが恐ろしい菌を持っていると信じられていた。
 
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トイストーリー 」と並ぶピクサーの名作。何度観てもいい。吹き替えでもいい。いやむしろ吹き替えがいい。
 
メインのサリーとマイクには石塚英彦田中裕二。昨今流行りの芸人声優起用かと思いきや、ディズニーピクサーのセンスが光る。フォルムだけでなく朴訥さまで、サリーは石ちゃんでしかありえない。マイクのハイピッチトークもまた田中そのもの。「トイストーリー」の唐沢&所さんも然りで、ディズニーピクサーのスタッフは日本語がわかるのか。日本人の好みがわかるのか。

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今回、ふと思った。
 
人間の子どもを怖がらせているモンスター。これって、自然を荒らし、動物たちに恐怖を与えている人間そのものではないのか。ブーを守り、愛したサリーは、子どもたちの笑い声をエネルギーにすることを思いつく。相手の幸せを願うことがエネルギーになる。素敵じゃないか。
 
3・11を思い出す。福島の原発事故で、電力供給が制限された街。暗い電車のホーム。自粛ムードもあって、経験のない閉塞感に潰される。そんな時、サリーやマイクがいてくれたら、子ども達の笑顔がエネルギーになったとしたら、明るい気持ちになれたのではないか。明日への希望を持てたのではないか。
 
子どもが笑っていられる世界が、幸せな世界なんだと思う。

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何気なく、サラリと、自然。ピクサーの日本版日本語ブチ込み芸は神の域。「そういえば日本語だ」がいっぱい。ピクサーの他作品でもやってるので是非。
 
オープニングから個性豊かなモンスターたちが暴れまくる。「トイストーリー」からレックスも参戦。何度観ても爆笑が抑えられなくて困る。最後のカットまで笑わせた挙句、エンドロールのピクサー恒例NG集まで気が抜けないのだから、嬉しくてしょうがない。

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自分たちの新パパがマイクだと知った田中さんのお子様たち、どんなにか嬉しかっただろうか。よかったね。
 
 
 
hiroでした。