7月24日通りのクリスマス

HDD鑑賞

王子様は見つけましたか？

7月24日通りのクリスマス

監督：村上正典/脚本：金子ありさ/原作：吉田修一/音楽：服部隆之

出演：中谷美紀/大沢たかお/上野樹里/佐藤隆太/阿部力/沢村一樹/劇団ひとり/川原亜矢子/平岡祐太/YOU/小日向文世

子どもの頃から地味で目立たなかったサユリ（中谷美紀）。人は生まれた時から環境や容姿ですべてが決まっている、とあきらめ気味。いつも妄想の中の王子様ランキングを楽しんでいる。あるきっかけで、大学の演劇サークルの先輩・聡史（大沢たかお）に恋をする。

7月24日通りとは、ポルトガルのリスボンにある、海を見下ろす丘の路面電車用停車場の名前。主人公が暮らす長崎の風景が似ていることから、我が町をリスボンに見立てた妄想。何気ない日常も、妄想ひとつで少しだけ幸せになれる。

なのに、恋愛となると妄想から一歩も踏み出せないのがサユリ。クリスマスを前に盛り上がる周囲。そのタイミングで再開する聡史。さあ、二人の恋の行方は…っていうラブコメ。

マイナーですが好きなんです、これ。もしかしたら、大沢さんが好きになったのはこれがきっかけかも。

何と言っても、中谷さんの振り切れぶりがすごいです。後の嫌われ松子の片鱗さえ見て取れる。

サユリの弟（イケメン）に阿部力、その恋人に上野樹里…役名は「のだめカンタービレ」と同じメグミ。サユリの幼馴染は佐藤隆太だし、上司は沢村一樹だし。メイン以外も豪華。

妄想だからなんでもあり。遊びごごろ満載の脚本と映像。長崎の街がリスボンに負けないくらいに美しい。

妄想の中で安穏と過ごす。否定はしない。ただ、そこから飛び出す勇気があれば、新しい世界が広がっている。非モテ系女子の恋活コメディ。安心してください。ちゃんとラストはハッピーエンド。

Merry Christmas！

hiroでした。