BD鑑賞

あなたもアオハル!
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アオハライド

監督:三木孝浩/原作:咲坂伊緒
出演:本田翼/東出昌大/藤本泉/新川優愛/吉沢亮/板垣瑞生/田爪愛里/千葉雄大/高畑充希/小柳友/岡江久美子

高二の双葉(本田翼/田爪愛里)は、中一の夏に祭りに行く約束をしたまま転校した洸(東出昌大/板垣瑞生)と再会する。しかし、再び双葉の前に現れた洸は以前の明るさを失い、どこか態度もよそよそしい。
折しも友達関係で鬱々としていた双葉は、何かを変えようとクラスメイトの悠里(藤本泉)、修子(新川優愛)らとイベントリーダーに立候補すると、小湊(吉沢亮)に巻き込まれるように洸も参加することに。接点を持った二人は徐々に昔の距離を取り戻し始めるが…。

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またしても三木マジック!

女子コミが苦手。独りよがりで、二人だけの世界で、周囲の人々やエピソードは彼女(彼)らを彩るだけのピースだったりする。

三木監督は好き。「ソラニン」「陽だまりの彼女 」「くちびるに歌を 」、どれも何度も観たい作品。女子コミ原作の「ホットロード 」も湘南の風景のアシストと、フワフワ感に嵌った。「アオハライドもいけるかも!」と思った次第。

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過去作記事で書いたけど…三木監督の画は淡い。そのソフトフォーカスが、登場人物の不安定さとマッチする。大人になりきれないフワフワ、人間に恋した○○のフワフワ、思春期の中学生のフワフワ、反抗期のフワフワ…どのキャラも完成していない自分探しの旅人。エンディングを迎えた後も、彼女(彼)はまだまだ迷い変わっていく。

本作は主人公の2人を中心に5人の高校生が迷う。互いに干渉することが苦手な若者が、他人を思い、考え、行動する。フワフワがキラキラになる。ロケ地富山が蜃気楼の県というのもフワフワに…関係ないか。

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東出君は、正直いいなと思ったことがない。本作、実は弱い男。これは合ってたと思った。翼ちゃんは…えへへ、実は好み。なので当然高評価。その他3人、初見の子ばかりだけど、頑張ってた。若い子、あまり覚えられないけど、今後のご活躍を祈念。

惜しいのは大人の役者が小柳友と岡江久美子のみだったこと。基本、高校生以下のお話は、親が出てくるべき。原作にいないのら仕方なし。そこらに女子コミらしさが残った。

おー、洸の中一時代、「ソロモンの偽証 」の板垣瑞季君じゃないか!

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人って何歳まで生きたら完成なんでしょう。30代は30代のフワフワが、40代は40代のフワフワが、50代、60代…たぶん完成しない。何歳になってもフワフワ。フワフワしてればキラキラになれる。つまり、フワフワしてるうちは何歳だってアオハルなんだな、きっと。


hiroでした。