35本目(5月5日鑑賞)


現代版シンデレラは信念の人
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シンデレラ


監督:ケネス・ブラナー/脚本:クリス・ワイツ/衣裳デザイン:サンディ・パウエル/音楽:パトリック・ドイル

出演:リリー・ジェームズ/ケイト・ブランシェット/リチャード・マッデン/ソフィー・マクシェラ/ホリデイ・グレインジャー/デレク・ジャコビ/ノンソー・アノジー/ヘレナ・ボナム=カーター


継母(ケイト・ブランシェット)に召使いのように扱われるエラ(リリー・ジェームズ)。城で国中の若い女性を招いての晩餐会があることを知る。森で偶然出会った、宮殿で働く「見習いさん」(リチャード・マッデン)と再開できるかもしれないと、母が遺したドレスを直して義姉らと出かけようとするが…。


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誰もが憧れる夢と希望のおとぎ話。ストーリーは、ほぼ1950年版アニメーションのまま。実写化にトライしたのは「マイティ・ソー」などエンターテインメント作品に定評のあるケネス・ブラナー。新鋭リリー・ジェームズを軸にケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーターら実力派女優が脇を固める。


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虐げられた女性が、それでも前を向いて生きる姿を描いたストーリーは、先般アップしたアニメーション版「シンデレラ 」の記事で事は足りていそうなので、興味のある方はご参照を。


相違点は細かい設定レベル。御者が馬からアヒルになり、従者が犬からトカゲになり、ネズミのジャックは女の子になってジャクリーンという女性名に…といった具合。


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改変なしなら実写化する意味は?…手厳しい方に突っ込まれそう。ところがそういう話は出てこない。どころか高評価さえ耳にする。元ネタがディズニーの支柱であり、世界中の女の子・元女の子のバイブル的作品。アクションやファンタジーホラーに、という冒険は回避。アニメーション版未見の方には正解。ディズニーファンには…ちょっと物足りないかもなぁ。


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リリー&リチャードのカップルは初々しい。特にリリーは、キーラ似の現代風美女。今後に注目。ケイトさんは終始不機嫌な表情。女優魂です。ヘレナさんは、ヘレナさん史上最高にお茶目キュートなキャラクター。杖を振る仕草と間の取り方…ジョニデを連想。


気になっていたネズミのジャックとガス。本作でもジャクリーンとガスとして登場。アニメのようにはいかないけど、アニメ版の声と似ている声色で何かを呟く。ときどきなんとなく聴き取れる言葉が混じっているので笑える。日本語吹き替えで鑑賞につき、英語版がどうなっているかは未確認。


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日本語吹き替え版は、高畑充希と城田優。二人とも上手でしたが、この二人ならミュージカルだったらもっとよかったのに…と思ってたら、エンディング曲を二人で唄ってた。


アニメーション版は「夢はかならずかなう」と少々都合のいいテーマ。実写版では、信じ続ける信念みたいな現代風な「強さ」を感じました。





hiroでした。






脚本7 映像7 音響7 配役7 他(美術)9

37/50