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ええカッコしいの美学
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ナイトミュージアム

監督・製作:ショーン・レヴィ/製作:クリス・コロンバス/マイケル・バーナサン/脚本:ロバート・ベン・ガラント/トーマス・レノン/音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ベン・スティラー/ジェイク・チェリー/カーラ・ギグノ/リック・ヴァン・ダイク/ミッキー・ルーニー/ビル・コッブス/リッキー・ジャーヴィス/スティーヴ・クーガン/オーウェン・ウィルソン/パトリック・ギャラガー/ラミ・マレック/ミズオ・ペック/ロビン・ウィリアムス

離婚した妻の元で暮らす一人息子のニッキー(ジェイク・チェリー)との定期的な面会が楽しみなラリー(ベン・スティラー)。どんな仕事も長続きしないラリーだったが、ニッキーに軽蔑されまいと一念発起。職安で見つけた博物館の夜警の仕事を始める。
初日。夜になり、中央ロビーにあるはずのティラノサウルスの骨格標本がなくなっていることに気づく。廊下の奥で見つけるが、ティラノサウルスは動き出し、ラリーを追いかけ始めた。

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テレビでやってると、何度も観てるのに、吹き替えなのに、つい観ちゃう作品がある。これもそのひとつ。コメディアンのサラブレッド、ベン・スティラーの抱腹絶倒コメディー。

夜の水族館が注目され、ナイトサファリまで登場した昨今。誰もいなくなった空間って怖い。怖いのに人を惹きつけるドキドキってある。夜の博物館、不気味な標本が動き出したら…なんとも怖いもの見たさをそそるシチュエーション。

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歴史上の人物のいじり方もまた絶妙。それが後に特殊技能として生きてくるのだから、脚本のうまさに舌鼓。

ラリーの残念さ加減がいい塩梅。不満があるとすぐに投げ出す。ダメ男がきっかけを見つける。本作の場合、ニッキーがそれだ。いいカッコしたい。きっかけなんかそれで十分。いいカッコするには努力が必要。そう、ラリーはひたすら頑張る。一生懸命に。

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ダメな男が遮二無二。でも、ダメ男だから失敗する。本人いたって真面目だから、笑いが生まれる。そこで挫けては嘲笑になる。挫けないから笑うことができる。応援したくなる。

いいカッコのために足掻く。つまりは自分のため。その姿を周りは見ていて信頼する。信頼に応えようとする。つまりは人のため。実はそれがカッコいい。

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ベンの監督・主演作「LIFE !」はhiroの2014年ベスト3。共通しているのが一生懸命。「ダメだ」「ムリだ」と動かずにいても何も変わらない。懸命に動いてこそ、自分が変わる、周りが変わる。結果は後から付いてくる。失敗してもやり直せばいい。動き出す勇気を持つことが大切。

ベンは大好きなアクター。シリーズ化された本作の次作以降にも出演している役者陣は、ナイトミュージアムファミリー。中でも、その死が惜しまれるロビン・ウィリアムスの活躍に注目。


hiroでした。