73本目(12月14日鑑賞)
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作・脚本:ギリアン・フリン
音楽:トレント・レズナー&アッティカス・ロス
出演:ベン・アフレック/ロザムンド・パイク/ニール・パトリック・ハリス/タイラー・ペリー/キャリー・クーン/キム・ディケンズ/パトリック・フュジット/エミリー・ラタコウスキー/ミッシー・パイル/ケイシー・ウィルソン/デヴィッド・クレノン/ボイド・ホルブルック/ローラ・カーク/リサ・ベインズ
美しい妻エイミー(ロザムンド・パイク)が失踪。夫のニック(ベン・アフレック)は警察に届け出、エイミーの両親は情報提供の特設サイトを立ち上げる。作家としても知られるエイミーの失踪にマスコミは注目するが、いつしか疑惑の目は夫ニックに向けられるようになる。
これは凄い作品に出くわした。
① 予告編は見るからにニックが怪しいです。
② でも、そんな、アンビリバブー的な展開ありきたりだと思う。
③ きっと妻は悪女なんだぜ、と予測をたてる。
④ 公開後のテレビスポットのニュアンスが若干変わる。
観る前から混乱させられ、いざ満席のシアターのシートに座って開映。
え~!
申し訳ありません。これ、ネタバレしなように書くのは至難の業です。なので、へんてこな記事しか書けません。ご了承ください。お察しください。
終わり方…余韻というか…終わってないです。「次回へつづく」というわけじゃありませんが、この後どうなる?…めちゃ気になる、というかめちゃ怖い。
この終わり方、好き嫌いがあります。ダメな人は★ひとつ評価になるかもしれません。hiroも基本的には嫌いな終わり方です。ただ、フィンチャーが、うますぎるんです。
きっと原作力もある。まるで事実のようなフィクション。てっきり実話なのかと思ってました。読んでないですけど、きっと面白いであろうと推測。
その原作を立体的に構築した構成力も見事。前半、ニック目線で進むんだけど、ニックの話も信用していいんだか悪いんだか。懐疑心を抱かせつつ、後半のあの展開ですから。
音楽が静かで、心拍音で、不安を煽られ、うますぎる。誰かの鼓動なんだろうか。そこまで意味を持たせてるんだろうか。機会があったら検証してみたい。
ベンは「アルマゲドン」の成功でアクション系イケメン俳優への道を歩まなくて正解。ぶれない芯をもっている。なんせマット・デイモンの古くからの親友。いまや二人してハリウッドを背負って立つ存在。本作でも、いい感じの太りっぷりで、役作りもパーフェクト。
パイクさんは「アウトロー 」「タイタンの逆襲 」に出てましたよね。ちょっと苦手。本作予告を観ても、美人妻に見えず困惑。しかし…今回オスカーノミネートあるかもしれないレベルの演技。
あれやこれやと、想像して観に行ったけど、想定を超えた衝撃。話の好き嫌いは別として、面白いこと請け合い。手元においたお茶を一度も手にすることなく、気付いたら150分が過ぎている。アクションでもないのに緊張感を持続する技術。フィンチャー、やっぱりタダモノじゃない。
いろいろ書きたいけど書けない。ヒントもできるだけ避けたつもり。予告編からしかけは始まっている。鑑賞前の情報はなるべくシャットアウトして、自身の想像力で勝負してきていただきたい。
夫婦で観に行くと、その後夫は妙に優しくなるかもしれない。いろんな意味でね。
hiroでした。
かく言うhiroも夫婦で鑑賞(笑)
脚本10 映像7 音響9 配役8 他(編集)9
計43/50