69本目(12月2日鑑賞)
 

ブラピ史上最高の…
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フューリー

 

 

監督・脚本・製作:デヴィッド・エアー

 

撮影:ローマン・ヴァシャノフ
音楽:スティーヴン・プライス
出演:ブラッド・ピット/シャイア・ラブーフ/ローガン・ラーマン/マイケル・ペーニャ/ジョン・バーサル/ジェイソン・アイザックス/スコット・イーストウッド

 

 

1945年、連合軍はドイツ領内に侵攻するも、ドイツが誇るティーガーをはじめとする戦車隊に手を焼いていた。

 

ウォーダディと呼ばれるコリア―(ブラッド・ピット)とその愛車フューリーも、強靭なドイツ戦車と敵の包囲攻撃でクルーを一人失う。そこに補填されたのは戦車に乗ったこともない新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)。バイブル(シャイア・ラブーフ)ら荒くれクルーたちにもまれながら、ノーマンは常識が通用しない戦闘地帯を進んでいく。

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不謹慎でしょうか?
戦車戦、面白っ!
不謹慎でしょうか?
砲撃戦が美しい!

 

 

戦車は兵器です。人も殺します。それはわかってます。でも、戦車対戦車のタイマン勝負のかけひきとスピード感を初体験。なんだろ、この緊張感。

 

 

 

戦車が放つ砲弾が、ライトセーバーみたいな閃光を曳いて飛ぶ。まるで銀河で放つレーザービーム。その綺麗さに見とれる。当たれば命がない代物だというのに。

 

 

 

空を埋める爆撃機の群れも、画力がすごい。ぶつからないのが不思議なくらいの群れ。それぞれ、白いヒコーキ雲を曳いて。思うに本作、画に力点を置いてる様子。

 


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製作総指揮にも名を連ねるブラピ。その意気込みが伝わる力作。変…個性的な役が多かった彼が近年、「ワールド・ウォーZ 」といい「それでも夜は明ける 」といい「悪の法則 」といい、よい仕事が続いている。本作、カッコよすぎじゃね的匂いはあれど、ちょっと引いた立ち位置がいい。

 

 

 

ブラピが引いて前に押し出したのがローガン。世界的ベストセラー「パーシー・ジャクソン」シリーズの主演をゲットして以後、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」でもセンター。「ウォール・フラワー」でもメイン三人の中心を担い、大作「ノア 約束の舟 」ではちょっとヒネた青年が印象的だった。彼の目線で進行するストーリー。新兵が体験した戦争を伝えられるか、それがキモ。

 

 

 

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不可解だったのがシャイア。確実に出演しているのに、予告、宣伝に名前が出ない。たいした役じゃないのかと注目してたら、なんともステキな演技。男が匂う。話題の「ニンフォマニアック」は未見だけど、今まで観たどのシャイアよりも抜けてよい。なおさら不可解。制作サイドとなんかやらかしたか。

 

 

 

その他フューリークルーたちも、みなさんよかった。しょうがないけど女っ気はほとんどなし。

 

 

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出演陣の熱演と、不謹慎にも美しい戦場映像だけで、本作の評価は上がる。ブラピの作品の中でもよい方ではないのかな。

 

ただし、いささか美談が過ぎた。ドイツ側の目線が皆無なのは、ハリウッドなのでもう慣れたけど。

 

今年、「ローン・サバイバー 」を観た。あっちの方が怖かった。敗者目線か、勝者目線かの違いなのかな。

 

ブラピ史上最高だったかな、お客さんの男率が。(笑)



hiroでした。

 

 

 

 

脚本6 映像8 音響8 配役8 他(音楽)7

 

 

37/50