69本目(12月2日鑑賞)
製作総指揮にも名を連ねるブラピ。その意気込みが伝わる力作。変…個性的な役が多かった彼が近年、「ワールド・ウォーZ 」といい「それでも夜は明ける 」といい「悪の法則 」といい、よい仕事が続いている。本作、カッコよすぎじゃね的匂いはあれど、ちょっと引いた立ち位置がいい。
ブラピが引いて前に押し出したのがローガン。世界的ベストセラー「パーシー・ジャクソン」シリーズの主演をゲットして以後、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」でもセンター。「ウォール・フラワー」でもメイン三人の中心を担い、大作「ノア 約束の舟 」ではちょっとヒネた青年が印象的だった。彼の目線で進行するストーリー。新兵が体験した戦争を伝えられるか、それがキモ。
不可解だったのがシャイア。確実に出演しているのに、予告、宣伝に名前が出ない。たいした役じゃないのかと注目してたら、なんともステキな演技。男が匂う。話題の「ニンフォマニアック」は未見だけど、今まで観たどのシャイアよりも抜けてよい。なおさら不可解。制作サイドとなんかやらかしたか。
その他フューリークルーたちも、みなさんよかった。しょうがないけど女っ気はほとんどなし。
出演陣の熱演と、不謹慎にも美しい戦場映像だけで、本作の評価は上がる。ブラピの作品の中でもよい方ではないのかな。
ただし、いささか美談が過ぎた。ドイツ側の目線が皆無なのは、ハリウッドなのでもう慣れたけど。
今年、「ローン・サバイバー 」を観た。あっちの方が怖かった。敗者目線か、勝者目線かの違いなのかな。
ブラピ史上最高だったかな、お客さんの男率が。(笑)
hiroでした。