HDD鑑賞
音量が…
監督:大友啓史 原作:東野圭吾
脚本:浜田秀哉 音楽:澤野弘之
出演:二宮和也/鈴木保奈美/生瀬勝久/杏/水原希子/遠藤要/萩原聖人/中村育二/豊川悦司
DNA分析の結果をプラチナデータ(膨大な個人情報)からスクリーニングするDNA捜査の技術が進歩し、神楽龍平(二宮和也)は警察庁特殊解析研究所で、プログラムの開発・試運転をリードしていた。
ある日、開発チームのメンバーが殺害される事件が発生。データのスクリーニングを依頼された神楽だったが、容疑者として表示されたのは神楽自身のデータだった。
逃走した神楽を追う警察庁捜査一課の浅間(豊川悦司)は、現場主義の叩き上げで、DNAですべてが決まると豪語していた神楽に反感を抱く。さまざまな公共施設のデータを検索し、神楽を追い込むうちに、この事件に隠されたある陰謀に気付く。
大友監督ですね。「るろうに剣心
」ですね。監督の特徴なのか。音楽の音量が大きいです。しかも、ずーっと鳴ってる。トヨエツのセリフ、たまに音楽で聞こえない。
音楽にこだわった(笑)だけあって、テンポはまずまず。途中でなーんか犯人がわかっちゃうのは、東野作品だからね。
ニノは嵐の演劇担当。うまいけど、そろそろ役の幅を。マツジュンがメキメキ台頭中だけに。
東野作品にみられがちな、人情色は薄い。キャラクターの掘り下げが少なかったか。掘り下げ甲斐のありそうな、面々ばかりなのに。ミステリーというより、近未来SFの匂いが強い。その辺は後日、原作で検証しよう。
大友作品はNHKドラマの頃から大好物。澤野さんの音楽も好き。「ボックス!」はフェィヴァリットの一枚。ニノの演技力は認めてる。希子ちゃんは大好き。…なのに本作、何かが噛み合ってなかった印象、でした。
やだな、監視社会。伊坂っぽい世界観だけど、敵をぼやかさないのは東野らしい。「踊る大捜査線」でも似たシステムを取り上げてた。つい最近も、「ビッグデータ」(=「プラチナデータ」と似たような概念)の分析で恐喝犯を逮捕。例の「黒バス事件」ね。ホントにそういう世の中になりつつあるというリアル。怖いね。映画というエンターテイメントが、「警鐘」になればいいのにな。
「情報」は便利。世の中を快適にしてくれる。ただし、使い方によっては「両刃の剣」だということを、忘れないようにしよう。
hiroでした。