DVD鑑賞


愉快! 痛快! トレビア~ンなバディ・コメディ
観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-shef1

シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ


監督・脚本:ダニエル・コーエン

脚本:オリヴィエ・ダザ

編集:ジェラルディーヌ・レティフ

撮影:ロベール・フレス

音楽:ニコラ・ビオヴァーニ

出演:ジャン・レノ/ミカエル・ユーン/ラファエル・アゴゲ/ジュリアン・ボワッスリエ/サロメ・ステヴナン/セルジュ・ラヴィリエール/イサ・ドゥンビア/ヴァン・ヘイ・ミーン


レシピ・オタクの料理人ジャッキー(ミカエル・ユーン)は、食へのこだわりで客とのトラブルが絶えず、レストランを転々とする。恋人ベアトリス(ラファエル・アゴゲ)の出産が間近だが、定職を持てない現状から結婚を申し込むこともできない。仕方なく料理人をあきらめ、ペンキ塗りの仕事を始める。

三ツ星レストランの料理長として名をはせるアレクサンドル(ジャン・レノ)は、伝統の味にこだわり、流行の分子料理など斬新なレシピに手を出せない。そりが合わないレストランのオーナー・スタニスラス(ジュリアン・ボワッスリエ)からは三ツ星から格下げになった時はクビだと宣告され窮地に陥る。

老人施設に住む先代オーナーの元を訪れたアレクサドルは、そこで、かつて自分が考案したレシピを忠実に再現しているスープに出会う。聞けばそれを作ったのがペンキ屋だという。


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レシピ・オタクのジャッキーは、

嗅覚や味覚も抜群。


ほのぼのとしたフレンチ・コメディーを想像していた。そしたら、想像以上に爆笑の連続だった(^◇^)

導入はありがちな展開。前述のあらすじが、それ。そして二人は出会う。運命? 宿命? とにかく出会う。出会ったことが奇跡。感動の、そして爆笑の幕が開く。

最初はスターシェフとペンキ屋、雇うものと雇われるもの。明らかな上下。自分の名が入った白衣を見たジャッキー。目の輝きがいい。ところが、料理の話では一歩も譲らない。意見を戦わせるうちに、アレクサンドルは見失いかけていた情熱を思い出す。ジャッキーは自分に欠けていた思いやりに気付く。立場や年齢を超えた友情。お互いに自分の中で何かがはじけて、なにかが変わる。やっぱりそうだ。「最強のふたり 」…だ。どっちもフレンチ。フレンチ・コメディも何かが変わってきた?


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ここにもいた「最強の二人」!


「分子料理」の字幕。なんだそりゃ。科学的に作る料理のことかと思ったら、科学的に作る料理だった。まんまやん。スペインから分子料理の専門家を招へい。キッチンが三流SF映画の研究室になる。なんだこのセット。コントか。コントの画面に気難しいレノの顔。これは映画だと思いだす。

研究の結果出てくるのがキューブ状の食べ物(?)。宇宙食とかのイメージ。食材の成分の粉末? 嫌だ。食べる気がしない。この料理、パリで人気という設定。やはりコントか。

怒涛のコントはまだ続く。流行りの店に潜入調査。潜入するのはメインの二人。AKIRA似の元メイクアップ・アーティスト(ヴァン・ヘイ・ミーン)の料理人の手で変装。変装。抱腹絶倒。実は画像は見つけた。だけど、掲載はやめた。ぜひ、ぜひ、ご覧になってほしいから。それまでは見ないほうが、絶対いい。

で、この「分子料理」。ジョークかと思ったら、ホントにあった。料理を科学的に分析するのだそうだ。試しにウィキってみてみ。ただ、流行るわけがない。流行ってほしくない。マトウダイはマトウダイの姿をしていてほしい。見た目だって料理のウチ。間違ってないよね。


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一皮むけたジャッキー。最後はこの勇壮さ。


90分ほどの適度な尺。フラッと指圧に行ってゆるゆるにほぐしてもらう。そんな映画。これは拾いモノ。

劇場公開も少なく、時光さんのブログで存在に気付く。気付いた時には近所の上映終了後。やっと観ることができた。期待以上であれば言うことなし。幸せなひと時を過ごせた。


あ、これの劇中の料理、ホンマもんの三ツ星シェフが作ったそう。店の名前は…忘れた。



hiroでした。

これはオススメ。