56本目(10月27日鑑賞)
陽だまりの彼女
監督:三木孝浩
脚本:菅野友恵/向井康介
撮影:板倉陽子 照明:木村匡博
美術:花谷秀文 装飾:井上静香
録音:矢野正人 編集:伊藤潤一
原作:越谷オサム
音楽:mio-sotido
出演:松本潤/上野樹里/玉山鉄二/大倉孝二/谷村美月/菅田将暉/北村匠海/葵わかな/小藪千豊/西田尚美/とよた真帆/木内みどり/塩見三省/安藤玉恵/野間口徹/田中要次/古館寛治/夏木マリ
広告会社の営業マン浩介(松本潤)は、プレゼンに出向いた先で偶然、中学時代のクラスメイト真緒(上野樹里)と再会する。転校生だった真緒は学力が低く、クラスメイトからいじめられ、静止した浩介も浮いた存在になってしまった。浩介の転校で離ればなれになった二人の10年ぶりの再会。一途な想いをぶつけてくる真緒に浩介は惹かれ、やがて結婚を決意する。
真緒の父(塩見三省)から聞かされた真緒の事情もすべて受け入れ、二人の生活が始まるが、次第に真緒の体調に変化が現れ…。
hiroのハートを射ぬきました
松本潤(例によって写真なし)主演の恋愛映画…ってだけなら観に行かなかったと思う。舞台が大好きな江ノ島、共演が上野樹里、そして「ソラニン」の三木監督、というので少し気になってた。さらに、先に観た家人の反応やレビューなどの星の動きが異常にいい。これは何かある。ということで慌てて観に行くという、ね。
ちなみに三木監督…「僕らがいたの三木監督」と言われることが多いが、hiroの中では「ソラニンの三木監督」なのです。そんなことはどうでもいい。
中学時代の浩介と真緒。初々しいですね(笑)
で、観たわけなんですけど…わかります、みなさんの高評価、納得です。これは、よかった~。
原作未読なので、事前情報ゼロ。最初は、ただの恋愛映画かな、と思ってました。ところがみなさんのレビューとか拝見して(最初は観る気なかったので…)、ファンタジーだという。そんで、あれこれ想像して、ワクワクしてきて。映画って、このワクワク、大切ですよね。
予告、チラシ等々、PRサイドにも好感。最後までネタは封印してましたね。鑑賞後に予告を観ても、「こりゃ、うまく作ってる」と唸る。各ブロガーさんもその辺わきまえて、大切なところには触れない。でも、そこに触れないとうまく書けない。そのもどかしさが伝わってきました。「なんだろう、この映画」というワクワクが、そこでも大きくなり…。
なので、ここでも上っ面をなでる程度にしか書きません。ヒットしているようなので、上映は長引きそう。気になる方はお近くの映画館へ。(笑)
今回は二枚目半のタマテツ。
今回は完全に三枚目の美月(^^)/
今回の役者陣。マツジュンは映画ってあまりなじみなけど。観たのは「東京タワー」くらいかな。今回の役はモテない男子。それを意識してか、ちょっとポッチャリさせてたかな。あの顔立ちでどうかと思ったけど、案外いける。演出的にテツオタっぽいネタも加えるともっとよかったかな(小道具にはあったけどね)。樹里ちゃんはほぼのだめだったかな。あの手の役は、うん、安定感だね。
脇がなかなか豪華だったりしたけど、なかでも玉山鉄二と谷村美月がグッジョブ。タマテツは二枚目半の役。ギャップ狙いなんだろうけど、最近似たような役が多いような気もするかな。美月ちゃんは今回、振りきりましたね。完璧な三枚目。この路線、行けそうです。物語のカギを握る謎の老女を演じる夏木マリさん。これは笑っちゃうほどハマりすぎ。もうマリさん以外考えつきません。
中学時代のふたりを演じた北村匠海君と葵わかなちゃん、現代の浩介の弟を演じた菅田将暉君等、若手も奮闘。名前はわかんないけど、中学のいじめっ子女子をやってた子の過去と現在。二人とも嫌な役を熱演してて好感。今後、いい役が回ってくるといいね。
カギを握る謎の老女。マリさん、はまりすぎ~!
いつの間にか「恋愛映画の巨匠」と呼ばれるようになった三木監督(呼ばれてない?)。今回は「女性が彼氏に読ませたい恋愛小説NO1」の触れ込みの原作小説を映像化。まず思ったのは、原作はどうだかわかんないけど、映画を観る限り、「ホントに読ませていいんか?」と。一途な彼女の想い。こんなに想われれば、そりゃホロッときますよ。そこまではよい。その一途な気持ちをキープできますか? これを読んだり、観たりした人は、真緒に恋しちゃいます。あなたは真緒と比べられちゃうよ。大丈夫?(笑)
そういう意味で、男であるhiroが気に入った何気ないシーン。真緒がタマテツ演じる新藤に、仕事にかこつけたデートに誘われるシーン。「予定があるならいいんだけど」と新藤。「スイマセン、彼と江ノ島に行くんで」と真緒。新藤玉砕の図。彼がいることを隠したがる人いませんか? 恥ずかしいから? 自慢してるみたいだから? …だいたいの彼氏はね、堂々と言ってほしいものなんですよ。
これは、ただの恋愛映画じゃないですよ。前述の通り、ファンタジーですよ。だから、案外、男子が観ても、結構いけますよ。
江ノ島、江ノ電…今年の春~夏に歩いた場所がスクリーンに満載。ん~、また行きたくなってきた。
hiroでした。
hiroの歩いた江の島、興味があったらご覧ください。
「鎌倉 」…江ノ電からの風景あります。
「鎌倉ボツ写真 」…同じく江ノ電からの風景。このページのトップと似たアングルです。
「江ノ島 その1 」…とびっちょのしらす丼。
「江ノ島 その2 」…映画の二人も乗ったエスカーは乗り場だけ。
「江ノ島 その3 」…ロケに使われた岩場も。
「江ノ島 その4 」…うん。やっぱ行こう。これからのシーズン。ちょうど映画と同じですね。