29本目(6月1日鑑賞)
幾重にも織り込まれたストーリーを読み解くカギは「記憶」
オブリビオン
監督・原作・製作:ジョセフ・コシンスキー
製作:ピーター・チャーニン/ディラン・クラーク
撮影:クラウディオ・ミランダ
プロダクション・デザイン:ダーレン・ギルフォード
編集:リチャード・フランシス=ブルース
衣装デザイン:マーリン・スチュワート
オリジナル音楽:M83(アンソニー・ゴンザレス)
スコア音楽:ジョセフ・トラパニーズ
出演:トム・クルーズ/モーガン・フリーマン/オルガ・キュリレンコ/アンドレア・ライズブロー/ニコライ・コスタ=ワルドー/メリッサ・レオ
エイリアンの侵略に抵抗し勝利した人類だったが、月の破壊と核兵器の使用による放射能汚染で地球は荒廃。人類は土星の衛星タイタンへ移住すべくテットと呼ぶ衛星軌道に浮かぶ居住空間で、移住の準備と地球の監視を続けていた。
地球上で監視任務を遂行していた通信士のヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)と飛行士のジャック(トム・クルーズ)は、ある日、地上に墜落した宇宙船を発見する。現場に向かったジャックが目にしたものはカプセル内で60年以上スリープ状態にあった人間だった。ジャックは、無人偵察機ドローンの誤射から救いだしたジュリア(オルガ・キュリレンコ)を連れてスカイタワーに帰還する。
宇宙船のフライトレコーダーを回収したいというジュリアとともに、テットからの命令を無視して再び地上へ向かうジャックだったが、エイリアンの残党スカヴに襲われ拉致される。しかし、目を覚ましたジャックの目の前に姿を現したのはエイリアンではなく、ビーチと名乗る男(モーガン・フリーマン)と数多くの人間たちだった。
移動はバブルシップで。
「トロン:レガシー」のコシンスキー監督が、自身書き下ろしたオリジナル・ストーリーを下地に未来の地球を描く。まずは未来の荒廃した地球の映像と建造物、マシン系の造形を堪能。スカイタワーなどはハリウッドセレブの屋敷みたい…だけど孤独。バブルシップは、動きからしてユニーク。これは乗ってみたい。
ちょっと凝った造りのストーリーもよかった。モーガンさん登場シーンから、「こいつはイイモノで、トムは騙されている」などと、予告の段階から予想はつく。目の肥えたみなさんだからネタバレにはならないでしょう。そう、おおむね正解です。が、そこに至る経緯の「練りこみ度」が深い。単に騙されているわけじゃないし、他のキャラクターとの相関関係といい、時間軸の設定といい、実に巧妙。ツッコミどころはあるのかもしれないけど、単純な映画ファンのhiroはまったく気になりませんでしたよ。
勤労スター・トム。ハードボイルドの次はSFだ。
最近はスターといえども働き者が多い。ブルースオヤヂを筆頭にブラピもトムも。hiroもガンバろっと。
で、今作のトム。相変わらず頑張ってます。裸もサービスしとります。
オルガちゃん、モデル出身じゃなかったかな。あんまり背は高くないようです。トムも安心。(笑)
そういえば「アウトロー
」の役、ジャック・リーチャーでしたよね。またジャックだ。
推し女優オルガ。何人いるんだ推し女優(笑)
オルガちゃんは「007慰めの報酬」で注目…というかあれが出世作。あの時から好きでございます。
黒髪だからかなぁ? 日本人好みというか、hiro好みというか。
今回はジャックの記憶の中に存在する「謎の女性」で物語のキーパーソンとなっています。
モーガンさんもまた勤労スター。
大作といえばこの人! 今回もいい立ち位置。
モーガンさんの この登場の仕方、なんか「ウオンテッド」を思い出させる。
そういえば、この作品、過去映画を連想させるモノが随所にみられる気がするんだけど。
「スター・ウォーズ」ばりの高速ドック・ファイトあり。
JJばりの「遠目俯瞰カメラ」あり。
ずっとじゃないけど、突然「ポン」って入ってくるのですよ。
あとトムの過去作品の小ネタも。
「宇宙戦争」の野球帽。
「トップガン」のサングラス。
う~ん、気のせいかな。あとでパンフをもう一回読み返そう。
ちょっと話の手が込んでいて、わかりづらい部分あるかもしれないな~。
なにせいろんなSFのエレメントがちりばめられているので、慌てずに整理しながら観ましょう。
「ジュリアが眠っていた60年の間におきたこと」がこのストーリーのすべてです。そこをチェック。
事態を理解できたジャックに対して、受け入れられなかったヴィクトリアは可哀そう。
でも、ジャックのあのオチがあるなら、ヴィクトリアだって…おっと言っちゃうとこだった。
オルガとドライブ! ええなぁ。
hiroでした。
映像もストーリーも満足の一本でしたよ。