24本目(5月14日鑑賞)


キャラ全員が愛おしい!
観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-omote1

県庁おもてなし課


監督:三宅喜重  原作:有川浩

脚本:岡田惠和  音楽:吉俣良

出演:錦戸亮/堀北真希/高良健吾/関めぐみ/甲本雅裕/松尾諭/生田智子/田辺愛美/石井正則/相島一之/小日向文世/船越英一郎


観光立県を唱える高知県知事の発案で、県庁観光振興部に新設された「おもてなし課」。課長の下元(甲本雅裕)、近森(松尾諭)、小泉(田辺愛美)、掛水(錦戸亮)の4人からなるおもてなし課は、手始めにベストセラー作家・中門喬介(高良健吾)への観光特使就任を依頼する。中門は就任依頼をあっさり受け入れるが、ふたつの条件を要求した。

条件のひとつは、民間の女性をスタッフに入れてその意見を真剣に検討すること。掛水が偶然出会った庶務課アルバイトの多紀(堀北真希)を臨時採用として加え、おもてなし課は総勢5人となる。

もうひとつの条件は、かつてパンダ誘致論を説いて失脚し退庁した元職員、現観光コンサルタントの清藤(船越英一郎)との接触という不可解な要求。掛水と多紀は清藤に会うべく彼の経営する民宿へと向かうが、かつて県庁から受けた屈辱を根に持つ娘佐和(関めぐみ)から水をかけられる手荒い洗礼を受ける。


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目線の先では錦戸くんが…


図書館戦争 」を先日鑑賞したばかり。そう、これも有川作品ですね。しかもこちらは「阪急電車 片道15分の奇跡」のスタッフ。「阪急電車~」は観ていないので比較はできないけど、これを観て、さらに方々の反響を見ていると、大方その空気感は伝わりますね。きっと伊坂×中村監督みたいな感覚なんじゃないでしょうか。相性のようなものが。「阪急電車~」は後日拝見することとします。


さてこの「おもてなし課」。高知県庁に実在する部署です。さすがにフィクションですんで、それなりに面白おかしく描いています。

高知ロケはもちろん、「おもてなし課」の仕事場のセットも県庁の建物内に作ってしまう凝り様。現在一般公開中みたいなので、興味のある方はぜひ。hiroも興味はあるんだけど…いかんせん遠い(笑)

そうそう、高知ロケにもかかわらず坂本龍馬に頼っていない姿勢にも拍手。ワンカットのみ「龍馬ビール」が出てくるだけ。「龍馬だけじゃない高知」をアピールしたかったのかな。


この作品、何気に評判いいですよね。観てみてなんとなくわかります。「なんとなく」がミソです。派手な冒険アドベンチャーでも、利権が絡んだミステリーでもありません。もちろん図書隊も登場しません。「観光」をキーワードに地元を見直そうという地元愛にあふれ、同時進行的に二組のカップルの恋愛模様を描いています。なので、なんとなく全体があったかい。悪い奴が出てきませんからね。

さるブロガーさんが書いていましたが、「朝ドラ」の匂いがすごいします。堀北、高良は主役・準主役でしたし、てっぱんもいるし。脚本も岡田さんですからね。こりゃ、この作品が嫌いな人は少ないんじゃないでしょうかね。


大人の事情で画像がない錦戸君が演じる掛水。二十代半ばの設定なんでしょうか。おそらくその世代の男子にあるまじき純朴さ。それがはまる演技力とキャラクター力。男のhiroが見ても、彼の笑顔はまぶしい。

堀北が演じるのは掛水の恋のお相手。「ヒロイン」を地でいくかわいらしさ。「あれ、堀北、こんなに可愛かった?」と唸るほど。hiroの中で堀北史上最高のスマイル。
観光コンサルタントの清藤には船越さん。人の良さあふれるキャラ。ずるい。
清藤の娘・佐和に関めぐみ。「アヒルと鴨のコインロッカー」で注目したけど、縁がないのか、たぶんそれ以来。この人はいいね。ポスト夏川結衣…かな。

そしてベストセラー作家中門には、ミスター・シネマ高良君。hiroは大ファン。今回は珍しくかわいらしい役どころ。笑顔もいい。ちなみに近作「横道世之介」は未見。…あ! 堀北とは「白夜行」で一緒でしたね。なんか笑える。

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ミスター・シネマ高良君。

年内にまだ3本、待機中らしい。

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お久しぶりの関め。
今回は怒りっぱなしの役(笑)


掛水・多紀のまっすぐな恋心。

中門・佐和の素直になれない恋情。

ふたつの恋が可憐。


本当に高知が好きで、来てもらいたい、おもてなししたいと思える気持ち。

錦戸君に笑顔でそんなこと言われると「そうだにゃ」と明るくなれるね。

単純で、当たり前のことなのにね。



hiroでした。