47本目(10月1日鑑賞)
ボーン・レガシー
マット・デイモンのジェイソン・ボーン・シリーズの続編というか、スピン・オフというか。
ジェイソン・ボーンが巻き込まれたトレッド・ストーン計画を軸に、「ボーン・アイデンティティー」、「ボーン・スプレマシー」と続いて、「~スプレマシー」の後から、「ボーン・アルティメイタム」と同時進行的に別展開するストーリーです。ジェイソン・ボーン・シリーズを観ていなくても大筋はわかりますが、登場人物の会話はすべてジェイソン・ボーン・シリーズを知っている前提で進んでいくので、見ていないとチンプンカンプンかもしれません。でもご安心をhiroは最後の「~アルティメイタム」だけ観ないで挑戦しました。OKだと思います。十分楽しめました。余裕がある方は「~アイデンティティー」「~スプレマシー」まで観ておけば完璧です。
…たぶんね。(「~アルティメイタム」観てないので確証はないので~)
暗殺者育成プログラム・アウトカム計画は、トレッド・ストーン計画の頓挫によって抹消されようとしていた。アウトカム計画の被験者たちが世界各国で次々と殺される中、アラスカで訓練中だったアーロン(ジェレミー・レナー)のみが無事に生き延びることができた。
被験者たちの薬による制御を研究していたマルタ(レイチェル・ワイズ)もまた、研究そのものの存在を隠そうとする組織によって命を狙われる。薬を求めてマルタに接触しようとしたアーロンによって救われ、フィリピンへの逃亡を果たすが、組織の執拗な追跡はそこにまで及ぶ。
組織の若きリーダーにはエドワード・ノートン。
ジェイソン・ボーンを捕まえられなくて困ってるうちに、別の計画からも逃亡者を出してしまう。その追跡と逃亡なわけで、ストーリーは新鮮味に欠ける印象があります。飼い犬に噛まれっぱなしの組織は、CIAを責められる立場なのか?
全体的な印象に影響を与えているのが、後半のフィリピン・マニラのシーン。欧州~北米を舞台にしたジェイソン・ボーン・シリーズに対して、エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。前半のアラスカやマルタの家など、人影がほとんどない風景との対比としても、マニラの雑然とした空気感が生かされてましたね。
最大の見せ場はマニラのカー&バイクチェイス。人だらけ、車だらけのマニラの街を、猛スピードでそれらの間を縫うように逃げる、追う。カメラワーク含め、観たことないようなスピード感でした。
レイチェル・ワイズはダニエル・クレイグの
パートナーだったの知りませんでした。
「~アイデンティティ」から通しで出ているCIAのパメラ(ジョアン・アレン)はじめ、シリーズの常連さんが出演しているのもファンには嬉しい…のだろうけど、「~アルティメイタム」を観ていないので、その歓喜はもう少し先にとっておきます。
監督は「フィクサー」のトニー・ギルロイ。というか、ジェイソン・ボーン・シリーズ3作品の脚本家といったほうが合点がいきますか。比べるもんじゃないのでしょうが、カメラワークや格闘アクションはジェイソン・ボーン・シリーズのほうがhiro好み(「~スプレマシー」「~アルティメイタム」のポール・グリーングラス監督の揺れ揺れカメラ、結構好きなんです)。ですが、やはり通して脚本を書かれているだけあって、ストーリーの整合性、説得力は抜群です。
ジェイソン3作品を観ている人なら、観ておいたほうがいいのかな。こっちもシリーズになったりすると、そのうちどこかでジェイソン・ボーンとの共演もあり?…そんな事態になったら、観ておけばよかった~ってなりますよ。
ただ、映像やアクションは、前述のカー&バイク以外はわりとコンパクト感があります。そんなに劇場に行くほうではないので…という方ならDVD待ちもありかな。
hiroでした。
エンディングの曲…なんか変だった。