17本目(4月23日観賞)
ブラック&ホワイト
映画にも「予定調和」というのがある。こういう話だろう。こう展開して、エンディングはこう落とすんだろう。展開が読めてしまう=駄作? そうかな。だからこそ観たい、って作品もあるんじゃないかな。
これがそれ。
粗い筋
世界を股にかけるCIAのトップエージェント二人。仕事でも私生活でもよい相棒であった二人が、同じ女性に恋をする。正々堂々と争おうと、紳士協定を結ぶものの、そこは諜報活動に長けたCIA。あの手この手で相手の恋路の邪魔をする。その顛末やいかに?
はい。だいたいこのとおり。裏も表もなく話は進みます。詰まらなさそうですか。では観なくていいです。時間の無駄です。ただ、僕は観たかった。予告観たときから、展開は読めるけど、観たかった。あの手、この手を観たかったんです。
類似作品として、はれて正式にご夫婦となられたブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの「ミスター&ミセス スミス」、一昔前のスパイ映画のアンソロジー的なトム・クルーズ&キャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」、ヒュー・グラント&サラ・ジェシカパーカーの鉄板ラブコメ「噂のモーガン夫妻」等々。どれも展開は読めるけど大ヒットしてますよね。「ローズ家の戦争」ってのもこんな空気感じゃなかったっけ。
出演者が豪華だから? この作品だって、オスカー女優のリース・ウィザースプーン、J.J.エイブラムスの「スター・トレック」、トニー・スコットの「アンストッパブル」と大物監督にお呼ばれしているクリス・パイン、「インセプション」に続いてクリストファー・ノーランの新作「ダークナイト・ライジング」の公開を控えるトム・ハーディと旬の顔ぶれですよ。そんな顔ぶれで、三角関係コメディを本気アクション交えてやっちゃうんですよ。
まあ、ムリにオススメする立場ではないので、宣伝はこの辺で。
作品は、予想通り、緊迫の場面から始まる。敵キャラとの格闘&ガンアクションも、しっかり作りこんでいる。コメディとはいえ手抜きはない。さすがはマックG。「チャーリーズ・エンジェル」さながら。
二人の男の間で揺れる奥手の女性を演じたリース・ウィザースプーン。こんなチャラチャラした役ですが、05年、「ウォーク・ザ・ライン」という作品でアカデミーを受賞してます。「ウォーク…」って観てないけど、実力派なんです。昨年公開の「幸せの始まりは」でも、たしか二股かけてた役ではなかったか。観逃したけど。
原題は「This means war」…だったかな?(手元に資料がないので、後で更新するかも)
で、邦題が「ブラック&ホワイト」。全然違うじゃん。でも、「白と黒=対照的な二人」、「白黒をつける=決着をつける」…真意はどこにあるか知りませんが、なかなかうまいネーミングだと思いましたが。
hiroでした。