10本目(3月15日観賞)


シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-sh1


話題作。続編公開を知った瞬間に、観に行くことは決めてた。前作は何がよかったか。それは、この前のブログに書いたので。


ヨーロッパ中を巻き込む連続爆破事件を追っていたホームズは、事件の黒幕・モリアーティの存在に気づいたものの、何者かに命を狙われる。結婚により、ホームズとのコンビ解消を決めたワトソンもまた、黒幕の標的となり、ハネムーン中の汽車の中で狙われる。間一髪のところをホームズに救われたワトソンは、ホームズの最愛の女性アイリーンがモリアーティによって殺されたことを知り、再びコンビを結成。事件のカギを握るジプシーたちをも巻き込んで、事件の解明に乗り出す。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-ホームズ


前作の推理はやや影を潜め、アクション部分が多くを占めていた気がする。相変わらず強い。二人とも強い。今回はガンアクションも見られる…が、前作で見せた素手での格闘のほうが、スマートに思えた。気にしすぎ、だろうか。


今回、最も特徴的なのは、ビジュアル的に笑いをとるところが多いこと。女装したホームズ。全裸で邸内を歩き回るホームズの兄。子供が見ても楽しめることを前提にしたのかもしれないが、やや下品。「パイレーツ・オブ・カリビアン4」でもそう感じたのだが、制作サイドの意向というのもあるのだろうか。監督ガイ・リッチーは「しぶしぶ了承した」、と信じたいところだが、ホントのところは本人に聞かないとわからない。


「あまり気に入ってないな」と思われるかもしれない。が、そんなことはない。これらをマイナス点を差し引いても、十分に楽しい娯楽作品であることは間違いない。


痺れたのは映像。さすがは奇才ガイ・リッチー。彼特有のスーパー・スロー映像は健在。銃撃戦では飛んでくる銃弾の動きがリアルで、スローと標準速度の緩急が、独特のリズム感を映像に与える。


それと音楽。いまやハリウッドで引っ張りだこのハンス・ジマーの楽曲。前作と同じメランコリックな旋律に、図太い重低音を重ね合わせる。しかも、一定のリズムの中で、小刻みに、激しく。時間経過と緊張感の大きさが伝わってくる。音楽の力だ。


ラスト・シーンの「THE END?」で、やはり続編への期待は高まる。

どういう作品になるのか。

ホームズとワトソンの関係がどうなっていくのか。


そうそう。ラストシーンは何かが起こる。

目を凝らして、集中して。

見逃すと、きっと、もう一回観たくなる。


公式サイト


hiroでした。