温泉旅館での出来事 | ヒロピーのとやまからこんにちわ(仮)

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彼が復職してきたのが夏。

その年の終わりには、僕は彼に密かに想いを持ち始めていたようです。


温泉旅館


年が明け、会社の慰安旅行がありました。

温泉旅館へ向かい、みんなは宴会が始まる前に温泉へ入りに行きました。

もちろん僕も部屋のメンバーと入りに行きましたが、同じ部屋だった彼は、温泉へは行かずにその時間、外出していました。


旅行の前、僕は、彼の裸が見られるという嬉しさで喜びを抑えきれないくらいだったのですが、

実際は、温泉で彼の裸を見ることはできませんでした

ショボーン。 

 

宴会も終わり、その後のカラオケや麻雀も終わり、みんなで布団を敷き眠り始めました。

もう夜中遅く、日付も変わっていた頃でしょう。


暗い部屋の中で、同室の人たちが寝息を立てている中、何かゴソゴソと物音がします。

廊下から差し込む薄明かりが目に入り、眩しかった。

そして、その光で怪しく浮かび上がるように、人影がひとつ動いていました。

うっすら目を開けた僕の視界に、ほぼ裸の状態の彼が立っていました。



彼は温泉へ行かなかったので、宴会が終わってもずっと私服でした。
それで、浴衣に着替えようとしているところのようでした。

布団に寝ている僕からは、彼の後ろ姿がぼんやり見えます。

外からの明かりで、体の輪郭がわかりました。




背を向けて、壁にかかっている浴衣を取ろうとしている彼。

下着一枚だけを身につけていて、あとは裸。


肌にぴっちりとくっついていた様子は、体のラインがより強調され、僕にはエロチックにも見えました。

ぼんやりとした明かりで、艶やかな体が光る。


夢にまでも見た、彼の裸(ほぼ裸、なんですけど(;^ω^))
目の前にそれがある。
でも、僕は薄目を開けて見ているしかできなかった。


着替えるのが恥ずかしかったから、みんなが寝た後で着替えようとしたのでしょうか

裸を見られるのが恥ずかしかったから、温泉にも行かなかったのでしょうか


彼の本心はわかりませんでしたが、彼の秘密を知ってしまったように感じた僕は、布団の中で、少しドキドキしていました。

僕が見たことを知られてはいけないようにも思いました。



次回へ続きます。