土曜日は、健康診断をマニラで受けた。

今まで日本で受けていたのだが、マニラに日本の病院と同じ設備で同じ検査が受けられるというのが、

1、2年前にでき、今回はマニラで受けることにした。

日本で受けた方が会社負担は減るのだが、短い日本出張では毎日会食が入り、暴飲暴食を繰り返した果ての検査になるし、わざわざその短い時間に無理やり健康診断を受けるのも時間がもったない。

 

前日、検査の12時間前までに食事を終える。飲酒は禁止。

当日朝、水はなるべく飲まないようにとのことだった。

日本での検査がここまで厳しいかは覚えてないが、私は一度も守ったことはないなと思った。

なぜなら前日まで会食が入っていたし、なにより普段の生活のまま行った方が正確なことがわかると

よくわからない屁理屈を捏ねていたからだ。

今回は、しっかり守って検査に臨んだ。

 

フィリピン特有のダラダラした時間を過ごすのではないかと心配したが、

普通に日本で受けるのと同じスピードだった。

一通り検査を受け終わった後、検査結果が出て医者と面談する前に朝食を食べてくださいと言われた。

私は、検査の23階から8階に移動し、食堂らしき場所で待つが、

フィリピンあるあるのエアコンが異様に効いており、異様に寒いので外で待つ。

受付の女性が朝食のサンドイッチを持ってきたので、

「あそこは寒いからここで食べます」と伝えた。

フィリピンのお米は美味しくなくて食べれないのだが、サンドイッチは美味しいものもあるなと思った。

 

「今回は何のために検査を受けたんですか?心配なことでもありますか?」とフィリピン人の医者に言われた。

「特別心配なことがあるわけではないが、1年に一回の健康診断で受けた」と私は言った。

「毎年受けてるのですか?」

「いや、昨年は時間がなくて受けてないので、最後に受けたのは2、3年前です」

「わかりました。では、少しお伺いしますが、遺伝的に心配な病気とかありますか?例えば癌とか?」

「親族で癌で死んだ人はいません。ただ、英語で何て言うのかな?血圧の頭の病気、ちょっと待ってください」と私は言い、スマフォで脳溢血を調べていると医者が言った。

「ゴニャゴニャ」と私はその病名を知らなかったしよく聞き取れなかったが、スマフォで調べると

「Hemorrhage」と私が答えると

「ゴニャゴニャと同じ意味です」と医者に言われた。

 

「尿検査と糞検査の結果はまだ出てないので、それ以外の話を今日はします。

 基本、健康体で問題ありません。

 ただ、Uric Acidだけ高いですね。薬を飲むほどではないですが」と言われた。

「Uric Acidって何ですか?」と私は聞く。正直、英語の病名は勉強したことないので何も知らない。

「Goutはわかりますか?」と医者は聞く。

「痛風はわかります。なぜなら2、3年前に発症してるから」と私は答えた。

「やはりそうですか。基準値を少し超えているので」と数値を見ると7.1とか2だった。

確か2、3年前の日本での検査の際には、11近くあり、本当に体でどこか痛いところありませんか?と言われたが、どこも痛くないと言い、それからも同じように毎晩浴びるほどビールを飲んでいたら、検査から半年後に痛風が発症した。

それからビールを基本1本しか飲まなくなったし、部屋でも飲まなくなった。

あれから2年か。ビールを辞めて、部屋でもお酒を飲まなくなると普通に尿酸値も減るんだなとわかった。

来年には基準値以内になっているだろうと思った。

「他に体で気になることはありますか?」と医者は聞く。

「目も悪くなったし、老眼鏡も掛けてるし、体力も落ちた。何より体脂肪が全然減らない。だから、、、今ケトをしてます。」と私は答えた。

「Hiroさん、、、、それは年齢的にしょうがないですよ。それにあなたは体脂肪を気にするほど太ってません。ダイエットはやらない方がいいですよ」と言われた。

いやいや、今体を絞っているんですよと言いたかったが、絞るがどう表現すべきかわからなかったので、ケトを試していると言ったのがよくなかった。

「まあ、何と言うか、来年までにマッチョになろうと思っているので、今は体脂肪を減らしているところです」と答えたが、あまり必要ないですよと言われた。

フィリピンでは、ある程度太っている方が健康的という価値観だろうも関係しているのだろうと思った。

今、自分の体を使って実験しているんですと言っても理解してもらえなさそうなので、説明するのを辞めた。