２０２１・仏・ルクセンブルグ　　　　　★★★☆☆(3.4)

監督：パトリック・インバート

声の出演：堀内賢雄　大塚明夫　逢坂良太　今井麻美

夢枕獏の山岳小説を谷口ジローが漫画化した作品をフランス人監督

パトリック・アンベールが映画化したアニメーション。

謎を残したまま亡くなった伝説の登山家と、その登山家の遺品となったカメラを

手に入れた孤高の登山家の物語が、雑誌カメラマンの視点で描かれる。

日本語版吹き替えを、堀内賢雄や大塚明夫、逢坂良太、今井麻美などが担当する。

(シネマトゥデイより抜粋)

話題になっている様なので見る事に。「ドラゴンボール」を見ようかと思ったが

本作は見放題なので、こっちをチョイス。Amazonプライム。

記録上に残るエベレストの初登頂は１９５３年。

しかし、伝説的なイギリス人登山家のジョージ・マロリーが１９２４年６月に

エベレストの山頂付近で消息を絶っていたことから「マロリーが初登頂を

成し遂げていたかもしれない」という説も囁かれていた…。

ある時、取材でネパールのカトマンズを訪れた雑誌カメラマンの深町誠。

長らく消息不明になっていた孤高の天才クライマー・羽生丈二が、マロリーの

遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃する…。

登山史上最大の謎の答えが見つかるかもしれないカメラを追う深町は、

羽生の人生の軌跡を追い始める。

が、尋常ならざる執念で危険な山に挑み続ける羽生という男の人間性に次第に魅了され…。

やがて２人の運命は交わり、冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む羽生に、

深町も同行する事となるのだったが…。

＜凄い予告編なのだね＞

↑タダのカメラマンではなく、登山家でもある深町誠。

マロリーのカメラを消息が分からなかった孤高のクライマーの羽生丈二が

持っている事を知り、マロリーのカメラに残された記録によっては大スクープとなる為に、

記事を書かせてくれと雑誌社と確約し、羽生探しが始まる。

羽生を探し当てた深町は、マロリーのカメラそっちのけで、羽生の荒唐無稽な

登頂計画に同行する事に…。

全て深町目線で見た出来事が描かれる。

海外でも高い人気を誇る谷口ジローが、夢枕獏のベストセラー小説を漫画化した

同名コミックスをフランスの製作陣がアニメ映画化し、セザール賞の

長編アニメーション賞に輝いた冒険ミステリー。

日本語の吹き替えで見たのだが、記事を書く段になって、フランス産だと知って驚いた。

日本の作家が原作で、其れのコミックスをフランスでアニメ映画化とは…。

しかも、去年の７月に上映されていたのだね。←ホンマに新作チェックしてない。

当然の如く、原作小説もコミックスも、そして実写映画化作品も見ていない…。

＜↑まぁ、上映当時、私的に忙しかったので…とか言って誤魔化しておく＞

登山映画も結構見ている。

スクリーンで見るとかなり見応えがある作品が多い。

なかでもやっぱ好きなのは「運命を分けたザイル」インタヴューと再現映像による作品。

普通なら、再現フィルムなんか…って感じなんだけれど、其の臨場感が本当に半端なく

「どうやって撮ったのか？」とすら思えるほど。

これをスグサマ思い出すし、それと比べてしまうので…、

今日はこういう得点となってしまった。

原作の小説とは本作もかなり違った感じで描かれている様だが「山に登る」その事しか

考えない「羽生」を取材する深町目線で描かれ、他の余計なエピソード等は

全く描かれていない。

タダ、若かりし頃、酒の肴としての雑談中にペアで登っている最中に相棒が

滑落したらどうするか？の答えに羽生は「躊躇なくザイルを切る」と答えていた。

それから、何十年と経ってはいるが、同行する深町に「付いてこれない時は捨てて行く」と

言いながらも、彼のとった行動は…。

(やっぱ、此処でやられるよね)

「何の為に登るのか？」「登頂を目指すのか？」何度も何度も問いかけがある…。

その答えは、見ない事には分からない…。

(とは言え、こんな自堕落な生活をしているアメーバーおばさんには、一生理解出来ない)　

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