2017・香港・マレーシア・日本 ★★☆☆☆(2.1)
監督:クリストファー・ドイル ジェニー・シュン
出演:オダギリジョー アンジェラ・ユン マイケル・ニン トニー・ウー サム・レオン
香港の漁村を舞台に、日光を浴びることができない少女と村を訪れた異邦人との出会いを描くドラマ。
『楽園の瑕(きず)』『花様年華(かようねんか)』などで知られるカメラマン、クリストファー・ドイルが
撮影と監督、ジェニー・シュンが共同監督を務めた。
ヒロインをアンジェラ・ユン、彼女が出会う異邦人を国内外で活躍しているオダギリジョーが演じる。
(シネマトゥデイより抜粋)
今年最初の映画館での鑑賞は本作となりました。 本当は此処で、2本見たかったのですが
テアトル系列の会員証があれば、昨年までは火曜金曜が1000円だったのですが、今年から
火曜木曜が1000円になり、4日の本日は金曜日…。とは言え会員なら1300円で見れるのです。が、
火曜木曜に見れば、交通費代は浮くので、本日は本作のみ。
昨年の年末29日から上映開始になった本作ですが、1日に1回上映。 私はポスターとタイトルに
惚れて、29日に見るもんね気分だったのですが、年が明けたら上映回数も増えるかな?と思い
年明けに…。 ところが、本作は未だに1日1回上映です。 と…、言う事は。
香港最後の漁村、珠明村。
父親から日光に当たるとやせ細って死んでしまう奇病だと教えられ、幼い頃から太陽を避けて
生活している16歳の少女。
周囲からは“白い女”と呼ばれて幽霊扱いされ、どこにも自分の居場所がないと感じながら生きていた。
そんなある日、どこからともなくやってきた異邦人の男と出会う少女だったが…。
その1日1回上映と言うのを調べてしまうと、見るのを止めてしまうやもと思ったので、何時もながらに
何も知らずに、このタイトルに賭けようと、本作を見たが…。 う~ん、どちらかと言うと惨敗かな。
日の光に当たってはいけないと言われる彼女。 道を歩くと避けられ、彼女が触った者は
誰も触らない…。 「幽霊」的な存在であり、「白い女」と虐められる事も…。
彼女の唯一の楽しみは、母親が残したカセットテープを聞く事。 母の歌声や話し声が聞こえて来る。
母親の残したスーツケースの中に見つけた、真珠のネックレスとキャミソールのセットがお気に入り。
彼女には、母親の記憶は残っていないから…。 母は同じ病気で死んだと教え込まれていた。
父親は、夜になって出かけていく漁師の為に、夜な夜なフラフラと出掛ける彼女。
夜だと日の光を気にする必要もない。
ある日、テープを聞きながら、歌を歌っていると知らない男に声を掛けられた。
「そんな恰好で寒くないかい?」 男は自分の来ていたコートを彼女に着せてくれた。
家まで送ると言われたけれど、帰りたくないので男の家に行きたいと言った。
男は山の上の洋館に住んでいた。 其処は「幽霊の出る屋敷」として誰も来ない場所。
何時しか、嫌なことがあった時には、幽霊と呼ばれる彼女は、「僕も同じだ」と言う男の家に行く。
しかし、この村にも開発の波が迫り、洋館を取り壊す事になるのだったが…。
なんでしょうか、昼日中キャミソールパンツ姿の年頃のおぜう様が、フラフラと歩いていたら
「ギョッ」ってしますよね。 周りの村民は驚いたり、物珍しそうに見たりしますが、私の目からは
異様な感じが全くしないのですが。
何処となく「幽霊」と呼ばれる理由が分かる様な気がします。彼女が兎に角綺麗です。
容姿だけではなくて、「ピュアな存在」って感じがするのです。
どちらかと言うと「幽霊」よりも「透明人間」的な感じかな。
それは、オダギリ様も同じで、どうって事のない格好なのに、メサメサカッチョヨス。
↑この格好で、洋館の入り口にタダ立っているだけなのに、カッチョ良いのです。
それは、流石にドイル監督の「腕」なんでしょうが、その美しさだけが本作の良い部分。
本も、ストーリーもあるようで、無いのも同じ。 何が言いたいのか?もまるで分からない。
詩的な作品なのか?と言われると、ちょっと違うんじゃ、って言いそうになる。
「A GHOST STORY」も、台詞も説明も音も無い作品でしたが、其れとは全く違います。
ゴーストには、余分なモノは一切ないけれど、確固たるストーリーはちゃんと有ります。
説明が無くても、分かる内容で、血や肉の部分は見た方個人でつけてくださいって感じです。
けれども、本作は「雰囲気」だけのストーリーはあるけれど、これがこうなってと言う、
筋道立つ骨格が無いのです。 それは、PVとかイメージフィルムではないのでしょうか?
彼女も彼も、実際に存在していたのか? どうなのか? そう言う風に描きたかったとは
とても思えませんが、美しい作品だったのには頷けます。 うんうんうんうん。
タイトルの「宵闇真珠」何処からつけられたのか? やっぱこのタイトルと彼女の美しさ。
内容は散々であっても、何故か惹かれてしまう…。 今は余韻を楽しんでおります。
そんな風に思うのは私だけだと思います。 興味本位でご覧になっても、決して叱らないでね。
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