ノン子36歳 (家事手伝い) (R-15)  何やら、メチャメチャ懐かしい香りが…。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


伝説のhiropoo映画日記 伝説のhiropoo映画日記

 

2008・邦画     ★★★☆☆

                                     

監督:熊切和嘉

出演:坂井真紀  星野源  鶴見辰吾  津田寛治  佐藤仁美  新田恵利  宇都宮雅代  斉木しげる

                                            

                                                    

東京で芸能人をやってみたが鳴かず飛ばずで、その後マネージャーの宇田川(鶴見)と結婚して即離婚。
バツイチ出戻り、実家の神社で家事手伝いのノブ子(通称ノン子)(坂井)、36歳。


伝説のhiropoo映画日記
                                             
父親(斉木)は頭ごなしに怒鳴り、母親(宇都宮)は腫れものに触る様。

しかも、立派に結婚して娘もいる妹(佐藤)には、これ見よがしに「このヒト、終わってる」等と言われる有様だ。

伝説のhiropoo映画日記 伝説のhiropoo映画日記
                                                  
逃げる場所も飛びたつ基地もない、狭くて古ぼけた田舎町でママチャリに乗って、バツイチの同級生(新田)が

経営するスナックで酒を呑むのが、せめてものお出かけ。


仕事や、ましてや恋なんか全く無縁な無気力な日々を送るノン子は、自分の居場所すら見いだせずに、

常にやり場のない不満と不安を抱え、鬱々としている…。


「オシャレもセックスも、何時したかもう分からない…」…、これだもの。 マヂで、終わってるよね。

                                       
そんなやる気の全くなしのノン子の前に、神社の祭りでヒヨコを売って「一攫千金を…」という若者、マサル(星野)が

現れる。
ノン子は、境内に出店する露店商を仕切る安川(津田)の家にマサルを連れて行くはめになるのだが…。


伝説のhiropoo映画日記 伝説のhiropoo映画日記
                                           

世間知らずだけど一途な年下の青年に、ノン子の心は俄かにざわめき始める。

が…、そんな時、別れた元夫の宇田川が突然やって来て、ノン子に復縁を迫ってくるのだが…。

伝説のhiropoo映画日記
                                

                                     

                                      

                                     

                                             

《***》

「サーチャーズ2.0」と一緒に見て来たのが、この作品。

結構去年の邦画の人気度も高かった様で、大阪ではやっとこ見る事が出来ました。

                                

坂井真紀って、「バンビ」みたいだなぁ~と思っていましたが、最近ではTVドラマなどで専ら、かーちゃん役が

板についてきて、って感じですが。

                             

その坂井真紀が、最初で最後のかなり本格的な「ベッドシーン」に臨んだ作品。

                                  

                                         

何故か私、高校生の後半から23歳ぐらいまで(あら、ついこの間叫び)邦画オンリーな、乙女でありまして…。

その頃、夢中で見た「ATG作品」をチョイと思い出す様な、作品に仕上がっておりました。

                                   

当時は、女優は脱いで当たり前の時代で、「脱がないオネーチャン」は女優とは呼ばなかったねぇ。

でも、何時の頃からか脱がないでも、女優と認められて…、「似非女優」が今はワンサカな時代となりました。

 

まぁ、脱ぐ脱がないはどうでも良い事なのですが、やっぱそう言うシーンをこなした女優って、一皮向けると言うか

 

大きくステップアップすると言うか、今後の芝居が凄く楽しみになるんだよねぇ~。


伝説のhiropoo映画日記
                                        

ストーリーの方は、多分神主の父親も、ノン子がTV等に出ている時は「自慢」の娘だったに違いないのだが

今や出戻りで、一応家事手伝いの身分ながら、ちっとも家の手伝いもせずに身勝手なノン子に、実家や周囲の

冷たい視線を感じながら未来の見えない鬱屈した日常を送るダメダメ女のやるせない姿を描き出すのだが…。

                                        

ノン子の人物設定はこれで良いとしても、ノン子に関わる人々がどうもなぁ~。

特に、ひょんな事からノン子が家に連れて来た形となる、メチャメチャ甘ちゃんなマサルをもうちょっと、どうにか

してほしかったんだけど。

                                   

元旦那の宇田川が口ばっかりの、超好い加減なダメ男だけに、同時に言い寄られる男がどちらも同じ感じの

ダメ野郎では、面白くないよね。

                                   

露天商を仕切る安川辺りが、ノン子に気があるという設定だったら、もっと面白くなったのに。

安川は、さっぱりとした頭の切れるお方なので。

                                      

                                               

それにしても、こう言う役をやらせたらメッチャ「えぇ~仕事しますなぁ~」鶴見辰吾。

でも、あのビキニの黒パンは、正直ひきましたわ!あせる

                              

そして、何処かで見た顔なんだけど、エンドロールの名前で気付いたのが、ノン子と同級生で同じくバツイチの

スナック藤のママ役の新田恵利。 (老けたねぇ~~!)

                                          

ノン子と同じ様な人は、世の中に一杯居ると思う、そんなノン子達に見て貰いたいと監督は仰っていたのだが

この作品を見て、「希望を見出せるかい?」  

ラストシーンのノン子の笑顔は、良いけれども…、そんな一過性な喜びでは、世の中のノン子達がこの作品を

見ても「どよ~~ん」として、帰宅するだけじゃ?

                                         

「よし、私もイッチョ頑張るよ!」ってな、気持ちにさせてくれるならね。

それもなしに、なし崩しに生きるノン子を見せてもねぇ~。 等と、思った次第で御座います。

                                  

「もう一発、咲かせろよ!マダマダ、大丈夫」って、エールを送っておきます。  ノン子と世の中のノン子達に!

 


にほんブログ村 映画ブログへ ランキングに参加しております。←是非に1日1回、このバナーよりポチッとなをお願い致します。
にほんブログ村