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検温の後、また1時間程寝る。抗がん剤治療の影響か少し頭がボーとするし、怠い。でもそのお陰でブツ切りでも睡眠が取れるのは助かる。

 

朝食も完食できて、安心する。

主治医も回診に来て話す。

首から入っているカテーテルが違和感が強く、首の可動域が制限されていることを話すと、徐々に改善するがどこまでかは分からないとの事。お医者さんは、リスクやベネフィットを考えて方法を選択しているとは理解しているし、医師も最大限やってくれている事は理解しているが、ガン患者になるという事は、人並みの生活を諦めて当然、もしくは仕方がないのだ、という意識が存在してるのではないか。

 

以前なら、先生にお任せします、で済まされたことかもしれないし、自分自身がこな立場にならなければ気付かなかったが、治療を受ける側は我慢して当たり前、手術・治療がうまく行くなら患者の希望はなおざりになっているのではないか?

 

13時頃にSさんがきてくれる。

少し話をして、マッサージ。まずは座ったままで背中や肩のマッサージ。背中を押し丸めた姿勢ばかりなので、凝り固まっている。

うつ伏せになってマッサージを受けるが、前回のようにストーマを下にして寝ることの違和感と不安はだいぶ解消された。

お腹のマッサージを十分にしてもらった後、少し歩く。歩くとやはり下腹が痛み出す。ズシンと重くなり、痛みが増す。

ベットに戻ってから再度マッサージをしてもらうが、やはり便は出てこない。みぞおち辺りを押されると痛い。ここで滞っている感じが確かにある。

 

姉も13時半頃にはきてくれて、三人で少し話す。やはり病棟看護だけでは十分な手当は出来ていない。いかに効率的に進めるか、が重要になるのだろう。仕方がない側面もあるが、自分自身がその犠牲になって苦しみのは避けたい。

 

午後3時から4時位まで軽く寝る。

午後5時くらいには、姉が駅に迎えに行った義兄さんが到着。忙しくて体調も良くないのにきてくれて申し訳ない。来週は退院しているはずだから、ゆっくりと体を休めて欲しい。

 

姉と義兄が帰った直後、Tさんがきてくれる。正確には談話室で待っていてくれたらしい。食事が届いたので、不躾ながら食べながら話す。随分顔色が良くなったこと、食事がちゃんと取れているようなので安心したとの事。

旦那さんの運転できていたそうで、旦那さんも顔を出してくれる。忙しいのにありがとうございます。

 

食事を済ませて、口内炎予防のために直ぐに水道水でうがい。30分後には歯磨き。

 

午後8時前には電気を消して横になる。

多分、抗がん剤治療の影響なのだが、身体がだるく、頭がボーとしているので、逆にアレコレと考えすぎる事ができずに寝られているのかもしれない。

でも、一旦目が覚めたのは9時半頃。

トイレに行ってベッドに戻ってから、目を閉じてじっと我慢すると、次に目が覚めたのは 午後11時前。これは無理だと判断してゾルビデムを飲んでから横になると、逆に頭が冴えてきてなかなか眠れない。

1時間ほど考えないように横になって耐えていると知らぬ間に寝ていた。