昨日組み付けたSRAM RED eTAPの試走をしてみました。

結論 DIYなライダーで電動コンポを導入する予定があるなら「買い」。

気になっていたのは、シマノのブレーキ、チェーン、スプロケットとの相性でした。
試走の結果、それは全く気になりませんでした。
これまで使用したことがあるDA7800, DA7900, DA7970との比較となります。 

なお、現在の私のバイクの構成は下記のようになります。
かなりいびつな構成ではありますが、一般的な仕様から大きくは外れていないと思います。

STI : RED eTAP
FD : RED eTAP
RD : RED eTAP
BR : DuraAce 7900
CS : Ultegra 6800 11-28t
FC : Quarq Saturn (FSA SL-K megaEXO)
(Chainring : Ridea 50/35 +2t)
CN : HG901 (DuraAce)

まず肝心の変速性能です。
私の感覚での順位は…
RED eTAP = DA7970 > DA7800 > DA7900
でした。

正直、スプロケットとチェーンをシマノにしていることで、変速は7970より劣ることはないと思っていましたが、その通りでした。移動量がマッチしていれば、あとはRDの動く角度と速度はメーカーで大きく差が出ることはないでしょうし。
また、乗る前から心配していませんでしたが、左レバーを押すとリアがロー(左)側に、右レバーを押すとトップ(右)側に移動するのは違和感がなく、30分も乗れば慣れてしまいます。

主にスプロケットをシマノにしているせいかもしれませんが、変速したはずなのに音がせず引っ掛かりがないので、本当に変速したのか確認してしまうこともあった、くらいスムーズです。

フロントも楕円を使っているに、全く問題ありません。
これはDA7970と同等程度にできていると感じました。
あえて緩い登りをダンシングしながらインナーからアウターリングに変えた時は、さすがにうまく変速できませんでしたが、チェーン落ちするともなく、座ったらすぐに変速しました。
紐REDでは標準で備わっていたチェーンキャッチャーが付いていないことからも、SRAMがfdの変速に相当の自信を持ってあることが伺えます。
動きもアウター側に移る時は少し多めに動いて定位置に戻り、インナー側に動く時は少し少なめに動いてから定位置に移るという芸の細かさです。とはいえ、これはシマノ電動でも同じような動きをしていた、はずです。

またメーカーが推奨していわけではありませんが、乗りながらRDの変速調整ができるのは、自作派にはかなりのメリットではないでしょうか。
今回の私の場合も、ちょうどスプロケットの真ん中のあたりで少しチェーンとスプロットが擦れる音が気になったのですが、変速レバーの内側のボタンを押しながら、右レバーを二度・三度と押してやるとほとんど気にならなくなりました。

ブレーキの相性も、やはり問題ありませんでした。
シマノブレーキと組み合わせると、少しカックンブレーキになるかと思っていましたが、ほどんど気にならず。長い下り坂での高速度からのフルブレーキは試していませんので、最終結論ではありませんが、これならば心配しなくてもいいかと思います。

見た目としては、ケーブルがないことはやはりメリットです。
自作派に勧められるのも、ケーブルの処理が一因です。
ケーブルを内蔵するフレームが増えてきた昨今、本来の変速やブレーキの調整ではなく、ケーブルを隠すことに時間を取られるは本末転倒な気がしていました。
また、Di2は変速方式も変速調整も変に紐の方法をひきづっているように感じてました。
それに比べ、変速調整も直感的なeTAPは自前で調整をする自作派には迷いがなく、経験が少なくても調整を追い込めるのがいいです。

ただし、すでにシマノの電動(11s)を持っている方は自分で調整する事は、ホイールを変えてもほとんど必要ないですし、変速性能自体は変わることはないので、あえて置き換えるメリットはないと思います。
DA7970ユーザーはケーブルがシマノ11s系電動と異なるため、一からやり直す必要があり、eTAPの方が簡単ですし、軽量化のメリットもあります。
また、現在 11sの非電動ユーザーなら現在の構成を生かしながら、ポン付けするだけで使えるので、これもメリットが大きいです。

あと、握りの感覚でいうと、
RED eTAP = DA7970 > DA7800 >> DA7900

DA7900は私にとってはダメダメでした。eTapの方がDA7970より手元に近く感じましたが、長さに差があるのかは確認してません。


次回以降に下りでのブレーキとの相性を確認して最終結論としたいと思います。