P-A-M CAFE -28ページ目

新テーマ作りました!ももクロについても、この押さえきれない情熱を書いていきます!

まずいなー

ほんと、まずいなー


お金、ないのに。
時間も、ないのに。
Perfumeのアルバム出るし、ツアーも始まっちゃうのに。

はっきり言って、どうでもよくなってる。
(ま、アルバム出たら戻ってくるでしょうが)


何が原因か、って?
...... わかるでしょw




いま、音楽が楽しいね!

レディー・ガガのアルバム、良かった。
デヴィッド・ゲッタは最高!(特に2枚目)
レッチリ、ノエルの新作もいいね。
コールドプレイの新作、期待しまくり!!

サカナクションのドキュメンタリーも秀逸。
スキマスイッチ、ポルノ、桑田の新作、好きです。
DefTechの新譜が、たまらない。
元気ロケッツが良すぎて情緒不安定。

などなど。
いまの音楽界は自分にとって【あたりどき】です。

でも、そんな中でも、
いま、日本のアイドル界が一番面白いです。
AKBを頂点(かどうかは意見が分かれるところですが)に、
・モーニング娘。とかスマイレージとか
・パスポ
・東京女子流
などのグループがひしめき、ちょっと毛色は変わるけど、
・BiS
なんかのロック系?もいい味出してます。

まあ、これらについては書きたいこといろいろある(特にモーニング娘。の素晴らしさについてとか)のですが、ここでは割愛させて頂きます。趣旨がぶれるんでwww

むろん、これら日本のポップ?アイドル?テクノポップ?界に燦然と輝くのは我らがPerfumeなわけですが、今回はその話は置いておいて。(趣旨がさらにぶれていつもの調子になるのでw)


これら全部をぶっ飛ばして、
雪崩を打って時代を変えているグループが存在します。

その名を、
【ももいろクローバーZ】といいます。

え?知ってるって?

いや、
いーや!
あなたは、このグループの事を、まだなにも知らない!

ただ、元気に踊ってるだけのグループと思っていませんか?

一言いっておきます。
これは、Perfume並みのグループです!
(私にとっては最大最上級の褒め言葉!)

芸能プロの若手タレントを集めるという、よくあるパターンで結成され、
代々木の路上で、文字通りストリートデビュー。
幾度とないメンバーの脱退・追加を経て(ある人はSKEに入ったりして)
マネージャーの偏ったプロレス愛ゆえに、本人たちは全く望まないのに強制的に【闘い】を仕込まれ、

いつでも本気、いつでも勝負、いつでも後がない。
そして今日何やるか、その瞬間まで知らされない。本人がスケジュールをまったく把握していないアイドル!(リーダーの子【かなこ:赤】なんて、家 が静岡なんで、週末に仕事で東京に出てくると、その日が泊まりだということをその日に知らされ、ひとり会社の仮眠室で寝るという、もう日雇い労働者並の生 活!)

今日からメンバーが増えるよ(減るよ)とか言われるのは普通で、この4月には、コンサート後に『いまからグループ名に"Z"がつくから』とか言われちゃうアイドル。(もちろん相談なし&メンバー全員による拒否権発動も大人スタッフを入れた投票により即否決w)


全国のヤマダ電機をバンで巡る(当然スーパー銭湯利用&車中泊or夜通しの移動)という荒行をこなし、
ヒャダイン(前山田健一)という、これまた狂った天才作曲家による、暴走超特急のような楽曲と、
MIKIKO先生以上にSな振付師の容赦ないアスレチックぶりを加味して、
プロレスヲタク(しかもちょっと古め)のマネージャー川上アキラ(元沢尻エリカ担当)と、とんねるずのみなさんのおかげでした、や、K-1 Battle Scrambleなどを手掛けるプロデューサー佐々木敦夫のタッグによる尋常じゃないイベント企画や演出を通して、ただの女の子を無理やり戦士に作り替え ていく過程がリアルタイムで提供されていきます。(そして実はそこに、熱狂的ファンを育て上げていくという“愛”が見えてくるのです)

何一つ自分たちで決められないなか、
大人たちのずるさ、汚さに辟易としながら、
今日逃げだそう、明日辞めようと話し合いながらも(実話)、尋常でない熱狂的ファンのからの愛にどうしようもなく引きとめられ、幾度となく涙を流 し、意味不明なプロレスネタや煽りV、扇動家顔負けのマイクパフォーマンス(これも強制)により、ファンも、自分たちも、『闘うこと』しか選択肢がないこ とに、不満がいっぱいなのにもかかわらず全力で突き進んでいく5人の少女、いや戦士。

今年の春にサブリーダーでMCの要である【あかり:青】が脱退したときも、『ピンチはチャンス!』とばかりに改名&MCのスパルタ訓練ともいうべき連続対談イベント『試練の七番勝負』を実施。しかも上記脱退コンサートの翌日から七日間連続!って.......



それが【ももいろクローバーZ】です。

どうです?イメージ変わりましたか?


もうね、虐待に近いいじめです。
アニマル浜口も真っ青、星一徹並のスパルタです。
わが子を千尋の谷に落とすライオンです。
それを全力で応援して持ち上げているファン(ももクロファンの事をモノノフ(=武士)といいます。) またそれに全力で、感情全開で応えるメンバー。
でもね、そんな仕打ちにめげずに立ち向かっていって、すべてものにしちゃうんですよ。

もうね、スポ根ですよ!

Zepp Tokyoでの2時間公演(踊りまくり)を一日3ステージ合計64曲!とか。
対バンのステージで8曲ノンストップとか。
10曲歌った直後に休みなしで2000人近い客と会う(実際はその場で拇印を押した色紙を渡した)、しかも休憩なしでそれを全部2回繰り返し、とか。(これ無料イベント)

8月によみうりランド・イーストでライブ(6,000人)やったばかりなのに、その時の次のライブ告知が『さいたまスーパーアリーナ』ですよ!
しかもそこ選んだ理由が【格闘技の聖地だから】!!!!

だから格闘技じゃないんです、アイドルなんだけど.....w

でも、それ聞いたモノノフの熱狂ぶりと言ったら。



覚悟がね、桁違いなんです。........やらされてるのにw


まあいつもは、普通の仲良すぎる中学・高校生グループ、って感じなんですが、
メンバーも、ちょっとだけおかしなところがあって。

・ステージ以外ではドジ出しまくりのリーダー(ただしステージ上では神!)【かなこ:赤】
・特技は幽体離脱!の最年長で一番の不思議ちゃん。でもダンスは祈祷師並!【れに:紫】
・常に空腹wで、実は男気にあふれる、一番かわいくて一番毒舌な闘魂ムスメ【しおりん:黄】
・最年少なのに一番しっかりしていて、アイドルを完璧に演じている驚異の中学生【あーりん:ピンク】
・芸歴はゼロ歳から!真面目、泣き虫、歌と踊りが強烈な一番ビッグなチビッコ【ももか:緑】
と、キャラもバッチリ立っています。


このあいだも、急に決まったライブ(1300円だったかな?めちゃ安)が秋葉原でありまして、私、抽選に外れてチケットなかったんだけど、60分 のライブを一日3回やる、っていうんで、3回目を見に行きました。会場の外で音漏れを聴きながらの参加。でもそんなあぶれたモノノフで会場前はギュウギュ ウです。会場の外なんでもちろん無料。で、10曲歌いまくり踊りまくり声出しまくり。



個別の曲についても、書きたいこと言いたい事たくさんたくさんあるんだけど、もはやそこは重要じゃない。(聴きたい人はいつでも飲みましょう!)


この戦う姿勢!
この大人に翻弄されるいたいけな少女たち!
でも、根っこのところでは、なにかやってくれる、未来に連れて行ってくれると信じて、選択肢の無い一本のけもの道を、全力で駆け抜けている。

そしてそれを(これまた)全身全霊で応援するファン。


この関係性がたまらない魅力なのです。






ほんとうに、
いま、
みておくべきです!
ライブに参加してみるべき!

Perfumeにつづいて、この言葉を言う人が出てくるとは思わなかったけど、いいます。


こいつらは、日本を変える!

(Perfumeとは違うベクトルだけど)


ももクロちゃんのライブパフォーマンスは、毎日グレードアップしているので、先月見たよ、ではもう過去のものです。興味をもたれた方は、できるだけ最新の映像をご覧ください。。


以上、告白終わり!

【Perfume】奇跡の始まり、第○章?

9月5日、正午に、メンバーより『4大重大発表』がありました。



ひとこと、め・で・た・い!!





内容は、いろいろ出ているので簡潔に:

1)11月2日、ニューシングル!

2)11月30日、4thニューアルバム!!

3)来年1月からアリーナツアー!!

4)ダンスコンテスト開催!



というもの。



うわ~、盛ったね~~~~!w







(1)のシングルは2曲目はグリッターらしいが、1曲目がまだ未公開。なんか『大型タイアップ』らしいぞ!楽しみ。

(2)のアルバムは、なんと2年4か月ぶりだってさ! ほんと、待ちましたよ(涙) でも、ホント楽しみ!!

(3)のツアーに至っては、もう振るえちゃいます。前回のトライアングル・ツアーに参戦し、魂の応援をしてきた私としては、『こんどはどんな“奇跡”をみせてくれるのだろうか?』と早くも興奮状態です。

あと、(4)ですが、なんとか爪痕だけでも残せないかな~と考えております。ま、ダンスの上手い人はたくさんいるし、友達も多いので、10.29に応援に駆けつけますよ!!







ここで、このタイミングで、ぜひとも皆さんに覚えておいてほしいことがあります。

Perfumeは、ワンマンツアーで、毎回、飛躍的に成長します。

GAMEツアーしかり、直角二等辺三角形ツアーしかり、今回しかりです。

今のところ、直角ツアーのedgeあたり、また、最近の成果である東京ドームライブでのGAMEやPerfumeの掟などがTeam Perfumeの最先端ですが、これらの上を行くことは間違いありません。



もう一度言います。edgeや掟の上を行く事は『間違いない』のです。



それが、Team Perfumeというものなんです。



そのキラーコンテンツとなるべきキラーチューンが、次のアルバム『JPN』には絶対入っています!

これも間違いありません。



そして、新しい奇跡も生まれることでしょう。

三人の作る奇跡については、プロフィールのURLを辿って頂ければ、Perfumeの紹介とともに、理解していただけるはずです。w





とにかく、これからの数カ月の怒涛の変化を、今の状況と合わせて、冷静に楽しんで下さい。



大変なことになりますよ。





これをお読みの皆さんと、Team Perfumeの『終わりなき挑戦』を一緒に楽しみたいです。

本当のオペラを観てきたよ!【愛の妙薬】

私はみての通りPerfumeファンなのですが、実は、他の音楽も大好きでして。

中学・高校時代はブラスバンド部で、高校時代は友人とバンドも組んだりとかして....
クラシックもジャズも大好きです!

そもそも、音楽に【ジャンル】なんてつけることが間違ってるんです。


その人が楽しい気分になったり、興奮したり、【感情を動かされる】ものは全て音楽です。



というわけで、私はオペラも大好き!
オペラ好きの知り合いの方がおりまして、たま~にですけど、新国立劇場の一階のど真ん中でオペラを楽しむことがあります。この席、いったいいくらするんだ?

先日は、小学校時代からの同級生で友人のオペラ歌手、大澤君が企画?・演出をしたオペラ『愛の妙薬』を観てきました。場所は京王井の頭線浜田山駅近くの浜田山会館です。

入場すると、チケットを渡してすぐのところに、いかにも怪しい格好の大男が。
ひげ面で、人懐っこい感じですが、いかにも胡散臭い感じw
なんか自分の名前を書いたのぼりも持ってるし..........
この人が、だれあろう私の友人の大澤恒夫君、プロのオペラ歌手。

彼とは、私がボーイスカウトに入った時からだから、多分小学校3年生からの付き合いで、一緒に何十回もキャンプした仲です。高校は同じになりびっくりしました。
まあ、高校卒業後はぷっつりと切れてしまったのですが。
彼は大学で合唱にはまり、その後は演劇の道を志します。
その後なぜか彼はイタリアに行くことになって、歌を志します。(まあ、彼なりに色々あったんだろうが、詳しく知らないので割愛します。w) 彼は相当苦労をしているのだが、まあ、なんていうか、私も多少関係者的な感じもあることだし(ないか?w)、深くは書かないでおきます。

とにかく言っておきたいのは、彼の歌は素晴らしい、ということ。
彼が歌った瞬間に、会場の空気が変わります。

その彼が、まあ怪しい格好して、ニコニコ顔でお客さんに手書きのチラシを配ってるんです。
彼の役名はドゥルカマーラといって、要するに『インチキ薬売り』です。
その役に既になりきって、お役さんを迎えているんです。
まあそのチラシが傑作で。
・クレラップ、ならぬ『イランラップ』(長さ300m)
・ウコンの力、ならぬ『ウ○コの力』(飲んだら呑む気がなくなる?)
とか色々な商品のチラシ。これって薬屋じゃなくてドラッグストアだろ!?w

で、その彼が主人公の純情な青年(ネモリーノ)に売りつけるのが『愛の妙薬』というわけ。

断っておきますが、これは1832年初演、ドニゼッティ作の名作オペラですからね!
ま、喜劇ですが。

説明なぞ一切なし。
ここから、もう彼の演出が始まっていたのです。

会場は、150人ほどで満員となるくらいの小さな場所。
学校の体育館の4分の1くらいと思っていただければよいでしょう。w
フラットな場所に椅子を置いて(15席×10列位)、舞台向かって左側(下手)にピアノがあります。
舞台上ではなくて、客席側の下手にです。今回の音楽は基本的にすべてこのピアノ一台です。(途中と最後に進駐軍の軍楽隊が入ります)

開演15分前になると、きれいな女の人が出てきて挨拶を始めました。
今回のオペラの制作の方です。おカタイおっさんが出てくると思っていた私はドキッとしました。
で、彼女が話したこととは、『オペラって難しくないよ、こう楽しもうネ!』という、子供向けの説明でした。(これも実はオペラ初心者の大人にも話しかけているという仕掛けが) ピアノの人にいくつかのメロディを弾いてもらい、どう感じたかを聞いていきます。『怖い感じがした』『悲しくなった』『うきうきした』などなど。子供に自由に感想を言ってもらいます。実は今回のオペラ、特別に台詞は日本語、歌は原語(イタリア語)というバージョンなのです。通常のオペラ上映の場合、せりふもイタリア語で、ステージ横に訳が表示されるのですが、これって大変です。オペラ全体を楽しむのにハードルが高いのです。視線を動かして訳を読みながら役者を見なきゃいけないし、歌も聴かなくちゃいけない。オペラって演技と歌と音楽の総合芸術のはずなのに、そっちに集中できない。
今回は、“親と子のオペラ”を銘打って台詞を日本語化していますが、これは実は日本のオペラそのものに対する挑戦、というか提案ではないでしょうか。ストーリーについても、あらかじめ説明したりあらすじを載せたりしないで、役者のせりふと演技だけで語らせる。日本語だからできることです。でも歌の部分はオペラの根幹だし、そこをぜひ聴いて欲しいという歌手たちの思いが詰まっているのでそのまま提供する。でも、理解を助けるため、いや『感じたままでいいんだよ』と納得させるために、この事前の説明を入れているんだなと思いました。しかも、最後の主人公のアリアのメロディをこっそり聴かせておくという用意周到ぶり。
時間もぴったり15分で、『ではお楽しみください』といって彼女がいなくなってすぐに開演です。憎いね!!

ストーリーは(完全に身勝手にまとめると)、
主人公のパッとしない青年ネモリーノは、村の娘アディーナが大好き。ある日村に駐屯軍がやって来て、そこの軍曹ベルコーレがアディーナに求婚してしまいます。そこに怪しい薬売りドゥルカマーラがやって来て、愛の妙薬(=惚れてもらえる薬)を売り付ける。さて、ネモリーノはアディーナの気持ちを振り向かせることが出来るのか? ...........といったものです。

舞台はシンプル。壁に段ボールで作った石をはって岩壁にし、簡単な木枠に100円ショップで売ってるような緑のツタ(プラスチック製)を這わせてガゼボ風にし、テーブルがいくつかと木箱(風の箱)が少し。以上です。あ~金かかってないな、というのが一目瞭然です。

でも、そんなもの始まって5分で忘れました。

これって『学芸会みたい』とか思った人いませんか。
正解です。そんな感じです。

でもね、決定的に違うところがあります。
サッカーで言うと目の前でフットサル見ているようなもんです。

.................. ただし、プレイヤーがベッカムとか中田とかメッシとかマラドーナとか.....
要するに中身が超本格派なんです。
安藤美姫と一緒に神奈川スケートリンクで遊んでるというか、
宮里藍と一緒に近くのパブリックコースを回ってるというか.............。

もうね、ディズニーランドでいうと、
シンデレラ城から不要(本質でないという意味)な要素をどんどんどんどんそぎ落としていって、最後の最後にミッキーとミニーのぬいぐるみだけが残った、みたいな感じ?(これってイイ例えなのか?w)

誤解を恐れずにいっちゃうと、オペラのすべてが詰まってるんです。
音楽と、歌と、ストーリーです。

ドゥルカマーラは、中盤以降、ほとんど出ずっぱりなのですが、作品全体を面白く楽しくする、重要な、というか決定的な役割を担っています。そこに彼は見事にはまっていました。
これは昔の小劇場時代の経験が生きているのかな?

1幕の終わり、まだ劇が続いているのに、さっきの素敵な女性(制作の人)が舞台に出てきまして、劇中のドゥルカマーラと会話して“ここで休憩です”なんていっちゃう。いつの間にか舞台と客席の垣根がなくなっています。薬売りも、その怪しい演技そのままで舞台から降りてきて、前列の子供にアメ配ったりして。そもそも彼の登場の仕方が、客席の後ろから自転車こいで登場!ですから。(この登場シーンは、歌いながら(しゃべりながら?)出てきてほしかったなぁ。) 子供もケタケタ笑ってました。で、その自転車が休憩時間にロビーにただ置いてあるとかね、もう.............。

ああ、これが当時の娯楽としての演劇、娯楽としてのオペラの姿そのものなんだ。

と一人納得してしまいました。



でも、そんなおふざけばかりじゃない事は、彼らの演技、歌の真剣さが如実に物語ります。
確かに原語の歌がたくさんあるので、中盤少し間延びしていたところもありました。しかし、そこで最初の解説が活きてきます。『自分が感じた通りに聴いて、楽しんでいいんだよ』って言われてますから、なんていってるかわからなくても、まあ『言い争ってるんだな』とか『アディーナはまだ振りむいていないな』とかはわかります。その分、歌そのもの、音楽、そして演技に集中できるのです。

圧巻は軍隊に入ることを決め、村を去る決心をしたネモリーノ(寺田宗永さん)が歌うアリア(独唱)『人知れぬ涙』(だとおもう)。目の前10mもないところからの熱唱に、ただただ唖然、吸い込まれてしまいます。子供が多い舞台だったので、おしゃべりも結構あり、『ママ、いまあの人どうしていっちゃうの?』みたいな会話が飛び交っていました。でも、このアリアの終盤、子供の声さえもが止まってしまいました。ものすごいものを見てしまった。

最後はアディーナが、自分が愛しているのはネモリーノだということにようやく気が付き、晴れて結婚式!で終わるのですが、ここでもインチキ男のドゥルカマーラが宴を仕切ります。おまえは次の村にトンズラするんじゃなかったのか!?w あと、20スクーディ(お金ねw)と引き換えに軍隊に入ったはずのネモリーノに、『これはもういらないな?w』とかいって軍刀を外してすんなり除隊を認めるべルコーレ軍曹(薮内俊弥さん)!?おまえは軍人じゃない!w。自分が求婚した相手に一日でドタキャン食らって婚約解消され、自分の部下とくっついたんだぞ!!そもそも契約違反だし違約金とれよ........ www

と、もう物語に集中できまくりで。
やたらめったら楽しくて。
ドゥルカマーラは史上最高の怪しさだし。
ジャンネッタ(藤村はるかさん)の演技は一人ずば抜けて(逆に浮いて)いたけどかわいいから好き!ファンになりました。
アディーナ(末吉朋子さん)もネモリーノも超歌うまいし。こんな響きの無い会場であの情感とは!
でも、一番の立役者はドゥルカマーラですよ、やっぱり。

ひいき目?そうかもしれない。
でも彼の演技、歌、間がなかったら、この舞台は存在し得なかった事は断言できる。

これは、オペラの本道からすれば邪道なんだろう。
日本オペラ界の『重鎮』と呼ばれる人や解説者が眉をひそめるに違いない。
でも、誰もが最高に楽しめる素晴らしい2時間だった。
私は、金があったとしてもこっちに行くね!

これが150人×2回公演だなんて、もったいなさすぎる。



映像資料かなにかで、ぜひまたみたいです。
あと、これを足掛かりに、日本全国いろんなところで、オペラの楽しみを広げていってほしい。
そのお手伝いは、ぜひしたいです。