ポーラ美術館　

　箱根の強羅の奥にあるポーラ美術館に行ってきました。

　蝉しぐれの中、木洩れ日を踏みながら入り口へ向かいます。

　企画展としては「シン・ジャパニーズ・ペインティング　革新の日本画ー横山大観、杉山寧から現代の作家まで」をやっています。フェノロサのジャパニーズ・ペインチングの分析、それを受け継ぐ岡倉天心とその弟子横山大観、菱田春草、下村観山、さらに東山魁夷、杉山寧を経て、現代の日本画家まで、140年ほどの日本画の遷移をまとめたものです。横山大観、下村観山、東山魁夷などの巨匠の作品が展示されていますが、数が少なく、傑作と言えるようなものはありません。ただ杉山寧(やすし)の作品は、ここポーラ美術館が多くを所蔵しているので、見事なものが多く見られます。

　壁一面がガラスで外の森を見ながら軽食もできるカフェがあります。もちろん、しっかりしたレストランもあります。

企画展とは別に、ポーラ美術館がもっている印象派やその後のジャンルの名作が十数点、いつも展示されています。今回は、モネ、マティス、モジリアニ、ピカソなどのみごとな作品が出ていました。展示室が、森の中の至福の空間という感じになっています。

　美術館の周囲には、遊歩道やせせらぎが整備されていて、森林浴もたのしめます。

　横浜からは、東海道線、箱根登山電車などを使い、日帰りできるリゾートです。

ポーラ美術館 訪廊記

ポーラ美術館　訪廊記