加護ちゃんの来し方(※男性に関して)を今回初めて知ったが
典型的な「自信のないオンナ」であったのだなあと哀しい気持ちに
あんなにかわゆくて芸があるのに、
彼女の悲劇は幼い頃から大人の中で自立と庇護のバランスが
おかしな具合になったまま育ってしまったことにあるのだろうなと
でも、加護ちゃんに限らず、特殊な環境に育たなくても
ごくごく普通の…いやむしろ恵まれた容姿の女性の中にも
自分に手を差し伸べてくる男性の実をあまり見極めることなく
すぐに「この人だわっ」とおのれの全てを差し出してしまい
人生ごと寄りかかり、その人がいなくなると「私もうダメ…」と自我崩壊して、
また次の手にひしとすがる。そういうひとはわりと多いものなのだ。
その、世界が終わるかのような、
いや、自ら終わりにしてしまいたい…という慟哭を聞くたびに私は必死で言う
つらくてどうしようもない気持ちはすごく分かる
私だって失恋の時は泣き散らしてかなり苦しんだし
でも、その男が去ったことと、あなた自身の価値とは何の関係もない
ただ、2人の何かがかみ合わなくなり
一緒に過ごす時間が終わってしまっただけだ
いまは分からないかもしれないけど 絶対にそうだから
もちろん直すべき欠点はあるかもしれないが、
それがあることから一気に女として失格みたいな考えになるのは
あまりにあんまりだ
横にいる男がくれる愛情=自分の価値ではない。
だからそれがなくなったところで、自分に価値がないわけではない。
行くところに行けば、今までの男が「お前のそれイヤ」と言ってた部分が
「お前のそういうところが最高」に、いくらでもなるんだし
そもそも男の評価がなくたって、あなたの価値は厳然と存在する
それを自分が全否定してしまったら
他の人があなたの価値を見つけるのがより困難になっちゃうから
否定するはやめなさいねと
(だからもちろん、横に男がいないことがあなたの価値を下げることにもならん)
同時に、いまは自分的に満足な現状でも
男がもつ価値=自分の魅力ではない
男の肩書きや財力やパワーと
自分を混同して鼻を高くしてはいけない
周囲の羨望や称賛やチヤホヤは、
自分自身に向けられているのだと勘違いしてはいけない
それは本当にただ単にその彼がすごい、というだけなのだ
糟糠の妻ならいざ知らず、
横に添えられただけのあなたはメインを彩る付け合せ
厳しく言えば「替えのきく」ものでしかないかもしれないのだ
いいときもわるいときも
横の男と自分はたまたま添うてるだけで
そもそも完全に別々の個であり価値であり、ということを
女はもっと肝に銘じて生きねばならない
……ということが分かるまでには、
結構な授業料を払わにゃならんのだけどね 笑