岩手もじわりじわりと暑い日がやってきました。
今年は新型コロナウィルスの影響で夏休みにばらつきがありますが、盛岡は例年と同じくらいなのかな?本当なら夏祭りシーズンで盛り上がるところですが、静かな夏です。
今日は夏休み図工教室。
いつになく忙しい日々でしたので、準備が遅くなってしまいました。
遅くなってしまった結果、ベストな道具が揃いませんでした。ごめんなさい。
去年からずっとプラネタリウムを作りたいと思っていました。
素材を考え、試作をして、小学校低学年でも出来るものを選び、結果、自分の思い描くプラネタリウムは出来ないという結論にいたりました。多面体のプラネタリウムを作りたかったのです。
懐中電灯を使うか、違うライトを使うか、サイズは…
と考えるうちに、あれよあれよと時間は過ぎるもので、限られた時間内に子供でも作れるものとして、今回はガラス瓶に紙を入れてライトで照らす方式にしました。
去年、某オンラインストアで買っていたライト。図工教室では予算があるので、あまり高くなくて扱いやすいもの…ということで3つライトが付いたLEDにしました。
届いてみてね、私はちょっと愕然としました。
これは… 失敗だな、と。
SNSでこのライトを使って空き瓶のプラネタリウムを作っていたので、SNSの写真のように出来るのかな〜♫と思いながら、ポチッと購入ボタンを押しました。
合計25個買いましたが、10個に1個は不良品です。
しかも、子供の行動を想定していなかった私は、ここでまた苦悩します。説明をしている間に、子どもたちあれこれいじって、落として、壊します。
「先生、取れた!」
と。ライトの作りが簡素で割と壊れやすい。値段を考えたら仕方ないですね。
それでもね、負けずに作りました。
目打ちで黒い画用紙に穴を開けていくのですが、子どもたちは目打ちを使ったことがないので、手に刺さないように注意しながら開けてもらいます。
文字を描く人、ロケットを描く人、今回も素敵な個性が出ます。
瓶の蓋が無地なので、仕上がりにちょっと色を足したいと思い、急遽マスキングテープを追加しました。瓶の蓋だけじゃなく、底にも貼ってライトを当ててみると…
おお、思った以上に綺麗だわ!
ただマスキングテープの奪い合い状態になってしまったので、もう少し増やせばよかったと思っています。
今回の空き瓶プラネタリウムは、瓶の蓋の内側にライトをつけ、蓋を閉めて中の星座を照らす、というものでした。理想はね。
しかし理想に届かなかったのです。今回は、参考になるかわかりませんが、私がした失敗を書きます。
その1:瓶の種類
3種類の瓶を買ってみましたが、蓋の構造の違いからライトが合わないものもありました。直径をすべて確認して買うべきでした。
ライトを先に買ってしまったので、それに合わせる瓶を選ぶのに何件も回りました。かつ予算内のもので。
ライトがらくらく入るサイズは、瓶だと大きくなって、低学年には扱いにくいのでは、と考えてプラスチック製を数個買ってみました。おお、これは軽い!と思いながらも全員分は数が揃わず、そして実際に扱ってみると若干安っぽく見える。
※安っぽく見えるというのはあくまでも個人的な感想ですので、図工では良いと思います。大きめのペットボトルとかも使えるかもしれないですね。
その2:ライトの種類
100円ショップでサンプルを買おうとしましたが、小さいライトは当然光量が弱く、白熱球は熱くなるので危険で、変換のアダプター買うと予算オーバー。
単4電池で点くタイプは、直径が大きくてうまく照らせない。
そして購入したのはすぐに壊れる…
裏面には両面テープが付いているのですが、粘着力に不安あり。なので、補強の必要があります。
今日は、正直にうまくいかなかった理由を生徒に話しました。「ごめんなさい」と言いました。
生徒はみんないい子です。「家にある瓶でやってみてもいいんでしょ」と言って納得してくれました。
自分の思い描く理想を実現しようとすると、時間もお金もかかります。でも自己満足になってはいけないし、クオリティも保たなければいけない。
それを25人分揃える。
課題がたくさんありましたが、時間内に終わったし、ダンボールで暗がりを作って、自分で照らしてみた生徒たちは「うわ〜♫」って喜んでくれました。
本当に毎回ね、子どもたちに感謝ですよ。
夏休みはまだまだあるよ、岩手は。ぜひ図工に挑戦しようではないか。
なので、冬休みの図工で再チャレンジです。クリスマスよ、待っていろ!