![カセットテープって知ってる?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
きょうは,オーディオ用フラッシュメモリの台頭までの間 全世界で普及したオーディオメディア「コンパクトカセット(Compact Cassette(R))」のあゆみについて 簡潔に述べてまいります.
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コンパクトカセットが開発されたのは西暦紀元1962年のことでした.ネデルランドに本社を置く世界屈指の家電メーカー・フィリップス(PHILIPS(R))が開発された規格は,それまでの主流だったオープンリールテープに替わる新しい機材として 全世界に広く普及しました.
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なかでも,松下電器(Panasonic(R))と提携していた日本のTDK(R)社は,独BASF(R)社と並んでカセットテープの世界的王者として君臨,全世界で生産していました.
当初はビズネスとかLL学習用に留まっていた用途も,新たなポジションの登場とともにステレオ音楽の記録用と更に用途が拡がりました.当初はTypeⅢのフェリクローム(Fr-Cr)タイプを含む4つのタイプが存在していましたが,1980年台前半までには 以下の3つのタイプに落ち着きました.
TypeⅠ ノーマルタイプ(NORMAL)
TypeⅡ クロームタイプ(CrO2)
TypeⅣ メタルタイプ(METAL)
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1992年,PHILIPSとPanasonicは次世代のカセットテープとして デジタルコンパクトカセット(Digital Compact Cassette(DCC)(R))を開発,尖端音響圧縮技術PASC(Precision Adaptive Subband Cording)の活用によるデジタル音響の収録によって,カセットの音が更に進化しました.
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このPHILIPSが発売したDCCデッキ1号機DCC900は,わたしのほうで現在も所有しています.
しかしながら,当時から既にCD-DA(Compact Disc-Digital Audio)(R)やMD-DA(Mini Disc-Digital Audio)(R)に搭載されているクイックサーチアクセスの超高速化に評判が行き渡っていたことや,オーディオ用フラッシュメモリの開発に押されていたこともあって,DCCは国際的に認知されながらも 衰退のやむ無き事態に至ってしまいます.
2016年現時点では,かつてのアナログ式コンパクトカセットのノーマルタイプだけが,学校のLL学習用やビズネス用にまでシェアが縮まってしまっているのが実情です.