W7系電車(2015.07.24 JR大宮駅で)

営業中の東海道新幹線や リニア車体にて建設を始めようとする中央新幹線と並んで,東京・大阪間を縦貫する高速鉄道ルートとなりつつある北陸新幹線.
ただいま建設中の金沢・新大阪間を所轄する西日本旅客鉄道(JR西日本)は この程,ルートが未だ未定となっている敦賀・新大阪間について,最終的な動向が明らかにされた模様ですので,こちらからも説明いたしましょう.

まず,敦賀・大阪間を在来線に乗り入れる いわゆるフリーゲージトレイン(FGT)についてですが,これは どうやら実現不能の絶望的な結果に終わってしまいそうです.
といいますのも,FGTについては長崎新幹線への導入を目標に 九州新幹線を含む九州旅客鉄道(JR九州)エリア内にて試験走行を続けていましたが,台車上の軸受部分オイルシールに部分的欠損と 車軸との接触部に磨耗痕が確認されていることから,FGT自体の開発そのものが こういった物理的事情から極めて困難な様相を呈しています.そういったことから,今後建設が予定されている長崎新幹線や四国新幹線も含めて やはり新幹線は高額な費用をかけても全区間を完全なフル規格での建設が理想的だと云うのが正解である と結論づけられます.

そして,建設費の安さと 新大阪および名古屋方面への利便性から わたしからも主張と推進を薦めてきたのが 敦賀-米原-京都-新大阪 といった米原ルートでした…が,これについても 東海旅客鉄道(JR東海)とJR西日本両社とも 米原・新大阪間の乗り入れ自体が東海道新幹線のダイヤの過密な状況と技術的課題から否定的な見解を示したため断念せざるを得ない結果となってしまいました.

さらに,JR西日本では更なる検討を重ね続けてまいりましたが,最終的に 以下のような独特ルートが妥当であるとの結論を示しました.
敦賀-小浜-(京都府中部や比叡山中腹のトンネル経由)-京都-新大阪
これは 当初の計画で示した 敦賀-(京都府西部のトンネル経由)-大阪 といったルートを具体化させたのに加え 国際観光都市として絶対的な必要不可欠とまで位置付けられた京都駅の経由を付加したもので,北陸新幹線は最終的に このルートで建設・開業を目指すものと見込まれます.なお京都・新大阪間についても東海道新幹線のルートとは別に新設される予定から,このルートが実現しますと 東京・新大阪間は完全な状態で三重構造が実現できる見通しです.

まだまだ全通までには相当の費用と時間がかかる覚悟もすべきではありますが,ますます発展しそうな予感も芽生える全国新幹線ネットワーク,期待までもが胸高まります!

青函トンネルのほんとうの使い道が,今 明らかに!
西暦紀元2016年03月26日
北海道新幹線
新青森⇔新函館北斗 開業まで
あと56日

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女の子が誰でも夢見ているあの憧れの地へ,
さあ,みなさまもお誘いいたしましょう!
映画プリパラ
「み~んなのあこがれ♪
 レッツゴー☆プリパリ」
03月12日ロードショーまで
あと42日