事故発生の一瞬を監視カメラがとらえている.(AFP)
くわしくはhttp://www.youtube.com/watch?v=LJlxNB4EKwcで.

07月24日,スペイン鉄道の高速電鉄 Madrid・Ferrol間の列車がGalicia地方の途中区間(Santiago de Compostela近郊)で脱線し,78名の死者をだすという大惨事が起きています.ここに改めまして お亡くなりになられた方々のご冥福を衷心より謹んでお祈り申し上げますとともに,遺族と負傷者のみなさまや当該事故の沿線にお住まいの方々には謹んでお見舞い申し上げます.
事後が起きたのは,最高速度制限80km/hの 在来線と共用する区間でした.
したがって,高速走行区間なら ともかく,在来線区間で190km/hもの速度を上げるという 鉄道常識から鑑みてもあり得ない自体が今般の事故の原因とされております.

高速電鉄には,
>全区間を標準軌の専用線で走行する路線(日本の東海道新幹線,中華民国の台湾高速鉄道などがこれに該当)
>一部の区間を在来線と共用して走行し 残りを専用線で走行する路線(大韓民国のKTXやフランスのTGVなど世界の多くの国家で採用されている方式,日本でも山形・秋田新幹線がこれに該当する)
>全区間を在来線で走行する路線(米国のAcelaのみが該当)
の3種類があり,とりわけ 安全運転や改良が急がれているのは 後者の2種でしょう.

是非とも 高速区間と在来線とのけじめをしっかりとつけて,速度超過にならない安全運転を求めています.