今日はひとつ区切りの日でもあるので、この件について触れておきます。

ジャニーズ事務所について。

 

自分が小学生のころ、テレビで歌い踊る「アイドル」を認識し始めたその時から私は「ジャニーズ事務所」も同時に認識し始めていました。

男の子のアイドルが当時からたくさんデビューしていたけれど、子供のころはそれほどハマる人はいませんでした。

 

初めて自分をジャニーズアイドルの「ファン」と認識したのはSMAPのデビューから。自分が高校生の時でした。

同じ事務所でファンになったのは後にも先にもSMAPだけで、ジャニーズとはSMAPのファンとしてのかかわりしかありません。

 

2023年になり、ジャニー氏の性加害についての報道が活発になり、その事実が明るみに出るのを見て、遅ればせながら私はその内容に衝撃を受けました。

週刊文春とジャニーズとの裁判の結果も、当時は中づり広告や立ち読み程度でなんとなくそういうことがあったんだな、というくらいの認識でした。

内容も正しく理解せず個人的感情のもつれからトラブっただけなのかな、くらいに思っていました。

でもそれが、最近になっていろいろな告発者の方の話を聞くと、個人的な関係によったものではなく、ものすごい数の人が被害にあい、そんな多くの子供たちの苦しみでコントロールされた育成システムの中で、成功した先輩方の姿を見せながら夢を追わせ、デビューさせ、稼がせる仕組みができていた、ということに驚きました。

さらに、それが今まで明るみになってこなかったのには、事務所がとても大きな力を持ち、マスコミを沈黙させてきたからだという指摘もありました。

 

思えば、ジャニーズが大きな力を持つようになったのには2000年代に入ってからのSMAPの活躍によるものがあったと思います。

ということは、SMAPのCDやビデオを買ったりしてファンクラブに加入し、ライブにも出向いていた自分も、この問題に大きく加担していたのだと思っています。

 

被害にあわれた方には、本当に申し訳なく、責任を感じています。

 

私はSMAPのメンバーが大好きです。それは今も変わりません。SMAPが届けてくれた音楽もお芝居も、すべてのエンターテインメントが私を幸せにしてくれました。

でもそれが、誰かの苦しみの上に成り立っていたものであったのだとしたら、それはもう続けてはいけないと思っています。

 

将来的にSMAPのメンバーがSMAPの曲を歌う日があったら、それは個人的には嬉しいことではありますが、その権利や収益が旧ジャニーズ事務所にある状態が続くのなら、SMAPはもうやらなくてもいいと思っています。

私は十分楽しみましたし、手元にあるCDやDVDで個人的に楽しむことはできます。

 

もう、ジャニーズ事務所は取り返しのつかない、重大なことをしてしまったのです。

 

もちろん、SMAPのメンバー達にはこれからも活躍してほしいですし、応援し続けます。過去の作品にこだわらなくても今の彼らが生み出して届けてくれるものは、本当に素晴らしいですし、彼ら自身も意欲的にファンの方を向いて活動してくれています。

 

木村くんについては、まだ今後の在り方が分からないので様子を見ますが、彼自身のことはずっと支えたいですし、SNSやメールでのメッセージなど、旧ジャニーズに収益が行かない仕組みのやり方で思いを伝えることをしていければと思っています。

 

読んでいて気分を害された方もいらっしゃるかもしれませんが、ジャニーズのグループを熱心に応援していた1ファンとして、責任ある行動をしていきたいと思った私の、個人的なポリシーであることをご理解ください。