西川氏側は「すべて直してもらったので、いまさら話を蒸し返したくない」(ホリプロ広報担当)と言うが、現場調査をした一級建築士の岩山健一氏(日本建築検査研究所代表)は被害状況をこう語る。
「バルコニーに設置されている水が流れる側溝が詰まり、室内にオーバーフローしたのです。しかも、この部屋は『二重床』になっており、床下にも水が流れ込んでいました。新築でこのような被害が発生することは非常に珍しい。設計上の配慮が欠けていたということです」
マンションの販売主は積水ハウス。岩山氏は、トラブルが発生した後の積水側の対応は不誠実だった、とも指摘する。
「担当者が、床下に水が流れ込んでいる可能性について西川さんに説明していなかったんです。専門家が見たらすぐにわかることなので、私がそれを担当者に問うと、『勘違いしていました』と意味不明に答えてきた。これだけ高価なマンションを買わせておいて、指摘がなければ黙っているつもりだったんでしょうか」
一連のトラブルについて積水ハウスに聞くと、「お客様のプライバシーを守る立場に立ち、一切お答えすることは致しかねます」(楠正吉・広報部長)との回答だった。
結局、積水側がすべて直し、家具も弁償することで解決したという。
役職氏名まで公開しているようですが、プライバシーのとらえ方についての相違が、浮き彫りになっているようにも感じました。もっとも、そんなに単純な問題でもないと思いますので、いろいろ考えさせられるところがあります。

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