17日付で就任した東京高検の笠間治雄検事長が23日、記者会見し、「検察の仕事はあくまで法と証拠に基づく。よい情報に基づき、逮捕される側にも仕方がないと思わせるような独自捜査を目標としたい」と抱負を述べた。 検察が不起訴としても強制起訴が可能となった検察審査会制度に関しては「我々には刑事のプロの矜(きょう)持(じ)がある。その一線を越え、検審の考えを“先取り”して起訴するのはご法度だ」と述べ、検察官としての起訴基準は堅持すべきだとの考えを強調した。また、「管内は事件の量・質とも非常に大きなものがある。裁判員裁判など新制度の運用にあたる各地検をサポートしていきたい」と語った。刑事のプロとしての矜持がある、というのも当然のことでしょう。しかし、その矜持が時に、処罰の必要な人間に不当な利得を与えたり、犯罪に巻き込まれた人々を不幸にして迷惑を掛けることのないようにお願いしたいものです。
「検察の仕事はあくまで法と証拠」 笠間・東京高検検事長が就任会見 - MSN産経ニュース