今年の5月から始めた秩父三十四観音場めぐりを続けています。10月10日には十二番野坂寺から十八番神門寺を妻と一緒に巡りました。
そして今日は十九番から二十五番までを二人でめぐることができたので書き留めておきます。
*「十九番 飛渕山 龍石寺 曹洞宗」
このお寺の本堂は大きな岩盤の上に建てられています。
延命身代地蔵の表情が優しい。
*「二十番 法王山 岩之上堂 臨済宗南禅寺派」
駐車場から階段を降りて行きます。猫が路傍のひだまりで休んでいました。
紅葉したらどんなに美しいだろう。
こちらの石像の表情も優しい。
穏やか。安定感を感じます。
*「二十一番 要光山 観音寺 真言宗豊山派」
交通量の多い街道沿いの街中にあるので、気づかすに行きすぎてしまいました。
その表情もわからないくらいの石像が並びます。
硬い石は彫りづらい反面、末長く後世に残るでしょうし、柔らかい石は彫りやすいが雨風にその姿は耐えられないでしょう。相克する石に、人は自分の生きた何かをを残したいと思うのでしょう。
こちらは新しい石像ですが、百年、二百年、風雪の後にはきっと姿を変えていることでしょう。その頃、誰かが、同じようにここを訪れて何かを思うでしょうか。その頃も穏やかな日常があればいいのですが。
*「二十二番 華台山 童子堂 真言宗 豊山派」
時代劇に出て来るような広い枯れ野の中を歩いて行くと、山門があり素朴な金剛力士像が迎えてくれます。
山門をくぐり歩きます。このお寺は、言葉では表現できない古いな雰囲気を持ったお寺です。周りの景色と調和して佇んでいます。侘び寂びを感じます。
時刻は12時近いので、二十三番近くの秩父のミューズパークの駐車場で車を停めて公園ベンチで昼ごはん。秩父の土日はどこの蕎麦屋さんも、わらじカツ丼屋さんも、ラーメ屋さんも行列ができるほどの賑わいです。なので今日は道の駅あしがくぼでハンバーガー、おにぎり、味噌ポテトを買っていました。少し食べ過ぎました。
風が吹いているのか、桜の木々がはらはらと葉が落ちてきます。秩父の街が眼下に広がり汽笛が数回響きました。今年も、もう少しで暮れていきます。
*「二十三番 松風山 音楽寺 臨済宗南禅寺派」
秩父ミューズパークの駐車場から歩いてすぐに音楽寺はあります。音楽寺というからでしょう、多くの歌い手さんのポスターが本堂右側に貼られていました。
お地蔵様が並びます。
境内からは武甲山がよく見えます。
*「二十四番 光智山 法泉寺 臨済宗南禅寺派」
法泉寺は長い階段を登って行く。妻が数えたら117段あったそうで、上り切った時はお互いに息が切れていました。
本堂は景色のいい高台にあります。
ここから見る武甲山も美しい。
*「二十五番 岩谷山 久昌寺 曹洞宗」
久昌寺は市街地の西の外れにあります。金剛力士像の山門を潜ると、古いたたずまいの観音堂が山陰にあります。
その右手には弁天池という小さな池があり、その池の端の小道が本堂へ続きます。
湖面には蓮と、魚影が見えます。池の向こう側に本堂が見えます。
13時を少し回った頃でしたが、今日の巡礼はここまでとします。秋晴れの秩父巡礼はあたかも旅をしているような気分にさせてくれます。京都よりも奈良が好き、そんな僕たちに秩父のお寺をゆっくりとめぐるのはいいものです。






















