セローにしばらく乗っていない日が続いていたので近所を少し走った。それにしても今年の9月は青空が遠い日々が続いている。
単気筒のエンジン音が狭山茶畑の中にこだまする。小さなエンジンが喘いでいるようにも聞こえる。特にローギアから発進する時、スロットルを回しすぎるとすぐに弱音を吐く。そんなに速くは走れないよと言っているよう。
そんなセローをいたわりつつ、ゆっくり走るのがこのバイクとの上手な付き合い方と知った。
時折、咲き始めの金木犀の香りが漂うのを感じ、季節の移ろいを感じる。
街路樹のハナミズキの葉も色づき始めた。
桜の葉が、枯れ落ちる。
今晩は熱燗にしようか。


