前々から行こうと思っていた奥武蔵グリーンライン。前回は「あしがくぼ」から入ったけれどすぐに通行止めだった。それならばと今回は「毛呂山町の鎌北湖」側よりトライした。

 

埼玉医大手前を左折して県道186号を登って行き鎌北湖を過ぎると、道はいきなり狭くなる。舗装路なれどカラマツの落ち葉だろうか、細かい落ち葉が道路に溜まっているので滑らないようにスピードを落として山を登って行く。途中通行止めの看板があったので、進路を左にとった。

 

すると道は下り坂になり木漏れ日が美しい。左側に小川が流れていてなんとも言えなず快適。

 

 

そのまま降っていくと、国道299の武蔵横手駅手前に出た。時刻はちょうど12時頃だったので、少し先にあるファミマのイートインでおにぎりと肉まん、コーヒーなどを食べ休憩。

 

そのまま国道を秩父まで行くのも退屈なので、もう一度今来た道へ引き返す。先ほどの通行止めの看板のところでしばし止まって看板をよく見ると顔振峠までは行けると書いてあった。それではそこまで行ってみようと鋭角に左折した。

 

 

ハイカーや自転車がたまにいるのでスピードは出せない。でもこんな林道が家から1時間足らずのところにあるのは良いことだなと思いながらトコトコと鼓動するエンジンを響かせながら走って行く。

 

顔振峠を過ぎたのだろうか、いつの間にか道は高度を下げて人里に降りてきた。そして遭遇したのが「渋沢平九郎自決の地」だった。大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公渋沢栄一の妻「千代」の弟「平九郎」自決の地だという。

 

 

石碑を読むと、戊辰戦争時に官軍に追い詰められた「平九郎」がこの地で自決したと記されている。僕は関東出身なので、新撰組の土方歳三や越後長岡藩の河井継之介等の壮絶な生き方に与する者なのでこんなところにも、薩摩や長州のならず者と戦った勇者がいたのかとしばし佇んだ。

 

 

さらに進むと祠の隣にモクレンが咲いていたので、Uターンしてバイクを路肩に停めた。

 

 

まあこんなふうに、気軽に立ち止まれるのもこのバイクの良いところなんだよなとシャッターを押したらUターン。上り坂のUターンは大型バイクだと怖いのだけれど、セローなので大丈夫。あとはのんびりと車の流れに身を任せて帰ってきた。やはり奥武蔵グリーンラインは大半が通行止めみたいだ。セローでのツーリングは、こんな寄り道だらけのツーリングが似合っているんだろう。