近くの公園でコブシの花が咲いていた。春めいて暖かいが風が強く、路地裏に空き缶が音を立てて転がっていた。

 

 

家の中では障子越しに日差しを浴びて、シクラメンは美しく花をつけている。

 

東日本大震災から10年が過ぎようとしている。

この国の危機管理の脆弱さは、10年経っても相変わらずで感染症対策でも右往左往の不甲斐なさを露呈している。

 

思い通りにならない世を捨てて、方丈庵で暮らした兼好法師のように都を離れる人が増えていくような兆しを感じる。