とても寒い朝だったが、日向はぽかぽか暖かいので少しだけセローで走ってみようと家を出た。行き先は東青梅から成木、名栗方面へ走る青梅秩父線。
暗く寂しい松ノ木トンネルを抜けると、それまで晴れていた空も陰ってきて、気温がぐんと低くなってきた。流石に日が かげると山間の小道は寒さがこたえる。路面に水たまりも薄く凍結しているようだ。
このまま奥へ走ると名栗湖だが、ハンドルを握る手もひどく かじかんできたので飯能へ引き返すことにした。帰りの飯能下名栗線も細い田舎道でセローによく似合う。道路脇には入間川が寄り添うように流れている。街道沿いの雑木林もほぼ葉を落としていて景色はもう冬枯れている。やがて前を走る車も多くなり街は飯能市街地へ入ってはまた抜けてゆく。
街を過ぎると、八高線と併走した後、入間の茶畑が広がる景色の中の一本道を東に向かって走る。圏央道の上を横切り16号にでるともう家に着く。
このバイクとも大分馴染んできた。ギアを変えるタイミングがエンジン音とスピードでわかるようになってきたので、ギクシャク感がなくなってきた。家に着く頃には体は芯から冷えて、流石に冬を感じる。
