図書館で借りた本を読む一日。昨日は「寂聴徒然草」瀬戸内寂聴著(朝日新聞社)、 今日は「東京抒情」川本三郎著(春秋社)を読了。借りてきた本を同時に読み進めるので、読み終えるのもほぼ同時になる。

両著とも読み応えのある著作だった。

 

「寂聴徒然草」

出家した兼行法師が書き記した「徒然草」を同じく出家した作家瀬戸内寂聴さんが解説する。人はどのように生きるのが良いのかを示しながらも、様々な煩悩を捨てきれずに生きたであろう作者の悩みや人間臭さが興味深い。

 

「東京抒情」

明治、大正、昭和、平成と東京はいつも普請中の街として、常に作り変えれらてきた。そして今も完成することのない街として作り変えられている。特に関東大震災、東京大空襲と2度に渡り消滅した東京が、その後どのように変わってきたのかを物語る。永井荷風、司馬遼太郎、林芙美子、太宰治、石ノ森章太郎など幅広い著名人を交えて東京を語る。

 

今日は一歩も外出しなかったが、心は時空を超え旅をした良い一日中だった。