天気予報通り雨降りの一日となった。空は厚い雲に覆われ、リビングでは電気を付け過ごす。ただ気温は下り、窓を明けるとエアコンをつけることはなかった。

今日は午後借りていた本を読んでしまったので図書館へ行った。週末のせいか、20台くらい停められる駐車場が満車になるほどの来館者が多い。

今更ながらコロナ禍で私たちの暮らしは変わってしまったものだと思う。図書館でも椅子は間引かれ、滞留時間は1時間以内にとのアナウンスが流れている。誰もがマスクをして、読みたい本がある棚があっても、そこに人がいるとなるべく近寄らないように配慮している。消毒液が入り口に設置されていて、カウンターにはビニールシートが垂れている。こんな暮らしを誰が想像したことだろう。そしてまだしばらく、こうした暮らしが続くだろうし、もとの暮らしに戻れるのか先が見えない。それでも僕たちは、微かながらも希望の灯りを求めて歩いている。そんなことを思いながら雨の図書館を後にした。