皆さん、おはようございます。
次の日、ムンターの家にお邪魔した。
マンションの一室に妹さんと暮らしていた。
兄弟は10人くらいいるらしい。ムンターの兄たちはお金持ちらしいがこの妹の面倒を誰も見ようとはしないので、自分が面倒を見ているそうだ。
中々の男っぷりを発揮している。
基本的に妹さんは宗教上の理由により男性のお客さんが来ている時は顔を合わせないようにしていると言っていたが、どういうわけだが私は特別らしい。
普通に話したり一緒にタバコを吸ったりしていた。
妹さんは料理も上手だし親切な人だ。
彼はどうしてもシリアやアラブ文化を私に好きになって欲しいらしく、この料理は美味しいだろうとか、この写真はシリアのどこどこの街でとても風景が綺麗なんだと自慢していた。
正直、その街は今大丈夫なのかと聞こうかと思ったがやめておいた。
料理は正直美味しい。というか本当に美味しかった。
なんで中東料理屋が日本にこんなに少ないのか不思議になるくらいだ。
彼らは手で食べるが、私はお土産として彼に渡したお箸を早速借りて(?)箸で食べた。
よっぽど珍しかったのだろう、私が箸で食べているところをカメラで撮っていた。
妹さんは私がいる時は台所から出てこない。男性陣がいる時はそういうシステムかルールになっているのだろう。
ムンターは結婚もしていなければ、彼女もいない。
昔いたようだが、彼の話を聞いていると騙されていたと思う。
彼のお兄さんには2人奥さんがいるが、1人でも頭痛がしてくるのに、2人も奥さんを持つなんて気がしれないと強がっていた。
私は知っている。
彼は死ぬほど彼女が欲しい。