肺腺がん手術後、半年ごとの経過観察で毎回基準値オーバーだった腫瘍マーカーのSLX(シアリル Lex-i抗原)

 

このマーカに関して私が知りたかった情報です。

 

https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ivd/PDF/670977_16300AMZ00413000_A_02_01.pdf

 

この腫瘍マーカーに対しては特異度がかなり高いということは知っていましたが、それを裏付けるデータが見つからなかったので探していました。

 

ようやく見つけたこの開発元のデータを見ると、

確かに特異度はかなり高いことがわかります。

 

 

1104名受けて53以上はたったのお一人。

上限値が38なので擬陽性者は10名(1%)程度でほぼなし!

 

ちなみに私の結果を考えると、

術後3回の経過観察でのこのSLXの値は

1回目 49

2回目 47

3回目 54

と何れも基準値オーバー!

 

 

1回くらいなら気になりませんが、3回ともで、

しかも先日の第3回目は最高記録更新!(笑)

 

このマーカーは特異度が高く90%ほどということです。

 

つまり、陽性反応が出た人で擬陽性は10%ということなので、3回受けて3回とも擬陽性だとすると陰性の確率は?

と考えてみると恐ろしい数字になります(笑)

(というか、このグラフを見る限り擬陽性はもっと少なく、僅か1%程度)

 

仮に、擬陽性率10%としても、三回とも陽性ということは、

 

0.1*0.1*0.1=0.001!➡0.1%ですね😱

 

99.9%の確率で実際に陽性ということになります。

 

6月の検査ではさらに上昇して54だったので、

ほぼ間違いなく(99.9%程度の確率で)

 

がん!

 

しかもこのマーカーの性質上血液を介した転移!

もうこれは確実に転移が起こるか起こってる???

 

画像で調べても直ぐにはわからないだろうし、

どうしようもない状況とうことで、

もう諦めて笑うしかないと思っていました(笑)

 

しかし、何故に私の呼吸器外科の主治医の先生は結構落ち着いていらっしゃるのか?

 

こちらが前回から高値が出ていてすごく気になっているので、いろいろと調べたうえで

「結構ヤバい値ですよね~?」

と真剣に質問をぶつけてみても、

「たしかに少し高いので、しっかりと今後も様子を見て観察していきましょう!」

程度の反応。

 

で、大学で実験による研究を行っている私には、

先生のこのレスポンスがこの程度であることがなんとなく想像できました。

(これについては、また改めて書きたいと思います)

 

要は、この検査結果はこの病院の基準値では普通程度だということ。

 

これまで私が調べ尽くした限りでは、白血球内にもSLXは存在するので、これが溶血するほどの時間をおいてからの測定はまずいとのこと。

 

また白血球の各成分の寿命も数日単位のものもあるので、

採血してから検査が行われるまでの時間がきっちりと管理されない限りデータの変動は仕方ないはず。

 

確信は持てないけど、きっと外部の業者に検査依頼をしているのかな?

という考えが私の中で結論付けられました。

 

ただ、これはあくまでも私の推測で、

推測の域は越えません。

 

そのような状況下で、今週の水曜日に逆流性食道炎のために通った‟たわ内科・内視鏡クリニック“

今年の5月に家のすぐ近くに開業した医院で、院長は私の娘と同じ年で、まだとてもお若いですがとても話しやすい先生なので、9月には胃カメラ検査もやってもらう予定だし、私のかかりつけ医になってもらおうと思っています。

 

このたわ先生に、上記の自分で考えても解決できないことに対して、世間話程度に質問して見ました。

その結果、目から鱗!

自分が考えも及ばなかったことに対してヒントをもらえました。

 

私の質問

「先生。豊中病院くらいの大きな病院では、腫瘍マーカーとかは自分のところで測定しているのでしょうね?」

 

先生

「いや~、それはまずないと思います。検体一つ一つに対して(キットを使って)検査をしていたら、費用が掛かり過ぎて仕方ないと思います」

 

たしかにそうです!

この点の考慮が私の考えから完全に外れていました。

 

そりゃそうですよね。

SLXの検査を受ける必要がある患者が日に10人、20人いやそれ以上、

毎日確実にいるのであれば自分のところで検査をする方が安くつくかもしれませんが、まずそんなことはないでしょうしね。

 

さらに、この測定マニュアル見てみると、時間もかかるし測定の条件もかなり厳しいですね。

 

キットを販売する会社が行う事前の試験では、まとまった数の人に対して、またきちんとしたデータを導くために測定条件はほとんど同じにして測定しているはずです。

その意味で、この公表されたデータは信頼性がとても高いと思います。

 

 

ただ、この厳しい測定条件をしっかりと守れて測定できる可能性はかなり低いでしょう。

 

ということで、私の呼吸器外科の主治医の先生も実際の転移などで爆上がりしない限りはフォローしているだけできっと大丈夫だと考えているのでしょう。

 

ただ、患者としては、こういった数値もかなり気になってしまいますけどね(笑)

 

検査結果に一喜一するのではなく、

自分が関係する治療や検査に対しては積極的に自分でもきちんとした正確な情報収集も行い理解を深めることが重要だなと思った次第です。