永遠の昨日完全版

 

最終回

 

 

 

 

”例によってまた雨だ”

 

 

 

「なあみっちゃん」

 

「なんだよ」

 

 

 

「なんか暑くね」

 

「あーあっつい」

 

 

 

”ふと思ったオレと浩一、どっちが雨男なんだろうかと”

 

”多分きっとおそらく、、、ふたりとも、、、なんだろう”

 

 

 

 

ここからの映像は完全版 キラキラ

 

 

 

オリジナルの予告の時にも、みっちゃんがシーツにもぐるシーンがあって見たかったのよね。

 

完全版では入っててありがたい。

 

恥ずかしがってもぐっちゃったみっちゃんのパジャマ脱ぐの浩一は手伝ったのかな 照れ

 

パジャマを落としたのは浩一の手のような、、、

 

 

 

 

 

ここでオープニング曲 音譜

 

 

 

”自分からすると言ったくせに、いざとなるとオレは浩一に背を向けるしかなかった”

 

 

「あのさ」

 

「なんだよ」

 

「オレその、、、オレ初めてなんだけど」

 

 

 

「だからなんなんだよ。オレだって初めてだ」

 

「そっか。そうだよな、、、うん良かった。うん。」

 

「みっちゃん、あのさオレやっぱ死んでる、、、と思う。だけどそのなんだろう」

 

「ごめんやっぱわかんないや」

 

 

 

 

”浩一 オレ本当は思ってた。あの日の朝以来ずっと、、、なんでお前は死んでいるのに動いているんだろうって”

 

 

 

 

 

 

 

「みっちゃん好きだよ」

 

”みんなには死んでない生きてる死体だ!なんて言ってたけど、本当は分かってた”

 

 

 

「オレ」

 

”でもそれはオレにはとても受け入れがたくて”

 

 

 

”だからあの時強引に何かをねじ曲げた”

 

 

 

”ごめんな浩一、お前にもそれを手伝わせちゃったよな”

 

 

 

「みっちゃん。オレ多分もう、、、やだよ、こんなに大好きなのに、、、やだよ」

 

 

 

「ごめんみっちゃん。。。ごめん」

 

 

 

「浩一」

 

「うん」

 

「大丈夫。オレは忘れないから」

 

 

 

「オレは死ぬまで決して忘れないから」

 

「みっちゃん」

 

 

 

「浩一。一番、、、一番愛してる」

 

 

 

「オレも一番愛してる」

 

「一番だ!オレが死ぬまで一番」

 

「ありがとう」

 

 

 

「もう泣くなよ」

 

 

 

「ゴメン。。。ごめん」

 

 

 

 

「ほら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”熱くて温かくてお前が生きてるのが分かる”

 

 

 

「みっちゃん」

 

「うん」

 

「しよう」

 

 

 

 

 

”だけどもういい。。。逝っていいよ、、、浩一”

 

 

 

この言葉、つらい言葉だけどみっちゃんから聞きたかった。

 

完全版で聞けて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

「なんだずいぶん早起きだな」

 

「いつもとそんなに変わんないよ」

 

「お前も朝に強いな。母さんに似たんだな」

 

 

 

「コーヒー飲む?」

 

 

 

「貰うよ」

 

 

 

「母さんの事覚えているか」

 

「うん。まあ」

 

 

 

「あの人は自分が長くないのがよくわかってた」

 

「えっ」

 

 

 

「お前に冷たかったろ」

 

「あれはお前がなるべく悲しまないように母さんの決意だったんだ」

 

 

 

「お前にとって母の存在を、、、なんてゆうかいついなくなってもいいように」

 

「反対すれば良かった」

 

「母さんも途中で間違いだったと気ついた」

 

 

 

「そんな事今さら言われても」

 

 

 

「そうだな。すまない」

 

 

 

”オレはずっと言って欲しかった。満お前が一番大事だって”

 

「彼浩一くん、うちに泊まったんだろ?」

 

「もう帰ったよ」

 

「ご家族はまだ見えているのか?」

 

 

 

「えっ」

 

 

 

「浩一くんが見えているのか」

 

 

 

「香住先生から?」

 

「母さんの時と同じだった」

 

 

 

「驚いたよ。あの時の母さんは見えるし触れるし、会話もできた」

 

「なのに心臓は動いていない。言わば生きる屍だった」

 

 

 

「でも私は嬉しかった。死体だって構わなかった。母さんがそばにいてくれるなら」

 

”穏やかな笑みだった。嵐のような悲しみを乗り越えて、ないだ海に漂うような懐かしさ救い上げるような”

 

”オレは聞きたかった。父さんどうやってその嵐をやり過ごしたの?”

 

 

 

「母さん、笑ってたよ」

 

 

 

「え?!」

 

「凄く優しく笑ってくれた」

 

「そうか、お前にも見えてたのか」

 

 

 

「父さん」

 

「なんだ」

 

「与えられて奪われる悲しみは、どうやって癒せばいい?」

 

 

 

 

「彼は逝ったんだな」

 

「無理に癒さなくてもいいんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

”あれから5年経った。オレは医大に進みまだ学生をやっている”

 

”みんなは社会人になり、父は香住先生、、いやはるかさんと一緒に暮らし始めた。昨年離婚が成立したからだ”

 

 

 

「ハイもしもし」

 

「もしもしじゃないんだけどマジ!今どこにいんの?全然電話に出ねーし」

 

「あー」

 

「えっ何?」

 

「もしもし何やってる!もうこねーのか!!ったくもう久しぶりだってゆーのに」

 

 

 

 

「青海くん」

 

「鏡屋か」

 

「うん。今日山田くんのお墓に行ってきた」

 

 

ここでオープニング曲の ♪Sunshower

 

 

「そっか」

 

 

 

”浩一はあの草むらで発見された。事故があったあの草むらで”

 

”みなの記憶の中では、ただ単純に発見が遅れただけの事故死になっている”

 

 

 

”生きる屍の浩一の事は誰も覚えていない”

 

 

オリジナル版ではなかった、浩一のアップ。

 

浩一の安らかな死に顔に涙が止まらなかった。


少し微笑んでるように見えるのは救いなのか。

 

 

 

 

”オレは自分のすべてが涙になるくらい泣いたけど、結局悲しみなんて消えることはなかった”

 

 

 

”これからもきっとそうだろう”

 

 

 

”オレはまだ浩一を探してしまう”

 

 

 

”これは何故か玉置先生がオレに送ってくれた写真だ。あの時の記憶はないはずなのに、よくわからない人だ”

 

 

 

 

「同着1位はダメですか」

 

 

 

”浩一 残念ながら同着1位はまだあらわれていない”

 

 

 

「今も一番愛しているよ」

 

 

 

 

 

”おととしの春、みっちゃんと出会った”

 

エンディング ♪遠い夏の日

 

 

”その年に何人の高校一年生がいたのかオレは知らないけれど、オレがみっちゃんに出会えたのは奇跡だったと思う”

 

 

 

”怖い顔だった。けど強い視線が焼き付いた。うん恋に堕ちた”83

 

 

 

 

”自分が男を好きになるとは思っていなかったので少し驚いたけど”

 

 

 

”そんなのどうでもよかった。みっちゃんなら女の子でも好きになったと思う”

 

 

 

”いや女の子だとそれはみっちゃんじゃないかも知れないけど”

 

 

 

 

 

 

「友達になってくれないか」

 

 

 

”みっちゃんは凄く驚いて戸惑っていた。でもオレは押し切った”

 

 

 

”それから1年、、2年で距離をじわじわと縮めていって”

 

 

 

 

 

”おかげでオレだけの記念日が沢山出来た”

 

 

 

 

”いや途中からふたりのだ”

 

 

 

 

 

”みっちゃんはオレの事、一番と言ってくれた”

 

 

 

 

”オレは誰かの一番になった事がなかった。山田家の家族は本当の家族ではない”

 

 

 

”本当の父は知らない。本当の母は幼いころオレを捨てた”

 

 

 

”オレはとても幸運だったんだ。母の兄であるおじさんが引き取ってくれた”

 

 

 

 

”そして本当の子供のように。。。母ちゃんが産まれたばかりの妹を最初に抱かせてくれたのもそうゆう事だ”

 

 

 

”オレに気を使ってくれてる”

 

 

 

”嬉しくて少し寂しい”

 

 

 

”だからずっと思ってた。一番好きだと言ってくれる人が現れたらいいなって”

 

 

 

”それでオレもその人が一番好きだったら。それって本当に奇跡だよなって”

 

 

 

「みっちゃん奇跡をありがとう」

 

 

 

 

”眠ってる間に逝くね。オレの遺体がここで見つかったら大騒ぎになっちゃうもんな”

 

 

 

「みっちゃん、一番愛してる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで物語は終わりました クローバー

 

完全版はエンディングのキャンプのシーンはなかったですね。

 

あのキャンプでのビールで乾杯のシーンは、5話のエンディングのみでした。

 

 

オリジナル版と完全版、みっちゃんのモノローグの追加と、新しいカットシーンでどちらもそれぞれよかったけど。。。

 

最終回は完全版の方が好きだったな。

 

私が入れて欲しかったシーンや、セリフがあったから キラキラ

 

 

 

永遠の昨日

 

何度見ても泣けるし、切ないし、やるせないし、悔しいし、つらい。

 

なんであんないい子、浩一が死なないといけなかったのかと。

 

一番愛する愛しい人がいない人生を送らなければいけないみっちゃんは幸せなのかと。

 

浩一が生きている世界線があればと願ったりするけれど、

 

そうしたらそれはもう 永遠の昨日 ではなくなる。

 

 

やはり辛くて、悲しくて、どうしようもない気持ちになるけど。。。

 

この素晴らしい物語に出会えた事に感謝です 流れ星