どうもまきとです!



今日は本当に気になっていた作品




「君たちはどう生きるか」




を朝一から観てきました〜!


昔から有名な著書であり、最近漫画化されて話題になった作品。


これをジブリが、いや宮崎駿が手がけるこのになったこの映画。



今回はあまりネタバレが無いように感想を書いていきたいと思います〜!


あくまで"あまり"です(笑)



この映画は題して


「宮崎駿が出来るまで」
〜そして今も抱える苦悩〜


です(笑)


自叙伝と言っても過言ではないですね、笑 



創作物の中には、よく考察しないと意味がわからなくて面白くないって作品もあるんですけど、



この作品は、意味がわかっても面白くない!って言う人も沢山いる作品になってます。


先程言ったように、自伝系の本を読む人にはすごく面白く感じると思います。


あとは面白いって感じる人はジブリじゃなくて宮崎駿本人自体のことを好きな人ですかね。



俺はこんな事があって、こう生きたけど、君たちはどう生きるか?


いや、私もこの生き方で合っていたのか?


と、今も苦悩する宮崎駿の姿が彷彿してきました。



あ、これはジブリの集大成ではなく宮崎駿の集大成です、これを間違えてはいけませぬ。



なんでこんなこと話してるかと言うと、今作はジブリであるけどジブリではない。


宮崎駿っぽくないけど、1番宮崎駿を濃く感じる作品なわけです。



それはなぜか?




今までのジブリ作品は物語としてはっきりと完成されていて、物語と世界観が面白かったからです。



アーティストというのは作品に自己投影するもの、それは創作者ならば誰もがする事であるのですが、今までのジブリも例外ではありません。



過去作も宮崎駿やジブリ関係者の投影はされていたのですが、あくまでそれは裏事情というか物語の側面で楽しめたことだったんです。



正直、今回は物語の完成度がいつもより低いです!



なので、キャラへの投影要素を理解しないとなんのこっちゃ?な映画になってしまったわけです。



なので正直、いつものジブリよりこの作品が好きか?と問われると微妙と答えてしまうわけです。



宮崎駿の少年期にあったことがまんま描かれていて、それに対する嫌悪感や未来の自分とジブリが作り出した世界を経て自分と世界と向き合う物語。



原作の「君たちはどう生きるか」 を通して宮崎駿のインスピレーションを元に宮崎駿に投影して現した作品。


原作を読んだ事があれば分かると思うのですが、あの作品が伝えたいのは



「自分がやる事でどう社会に関わっていくか」



もっと沢山大事な事は詰まってる作品なのですが、社会貢献性を如何に自分の行動に見出していくかが大事というメッセージ性がある作品です。



ただ、原作はそうでも、今作はメッセージ性はほぼ無く、その原作に対してのアンサーというか俺はこうやって社会とジブリと行きてきたという苦悩や叫びなんですね。



途中から入り込む世界はまるでジブリ。


そこで出会う人達は畑中勲や、鈴木敏夫、ジブリの関係者なんだろうなとやんわりと伝わってくるわけです。



自分に感じている罪(性格)と向き合って私はこう生きた。


と伝えてくるわけです。


というか今も悩んでますって悩んでるパヤオが目に浮かぶわけです。


作画も宮崎駿はしておらず、映像に対する足りなさを感じてしまうこともありました。



いや、開始早々の火事のシーンは相当度肝抜かれましたけど、、、



あのシーンは絶対観てくれよな! だから上映時間に遅れちゃダメだぞ!!!



ま、そういう意味で、ジブリであるけどジブリではない。 宮崎駿っぽくないけど宮崎駿を濃く感じる作品なわけです。



ところで、僕の勝手な想像ですけど、宮崎駿は本当にお母さんが好きなんだと感じました。



いやなんかこれは本当、万人が思う事ではないかもしれないんですけど、母からの寵愛を受けて育ったり、母を愛している人にはなんとなくわかってしまう事な気がします。



ネタバレになってしまうのでそのシーンは言えないのですが、、、



母としてとても逞しく、そして美しい。 そんな一言を放つシーンがあるんです。


僕はそこに感動して涙が出てしまいました。


細田守監督のオオカミ子どもの雨と雪のラストシーン


子供とは離れたく無いけど、全てを理解した上で吹っ切れたように放つ言葉「強く生きて!」みたいな母の強さを描いたシーンには僕は弱いです、、、



と、ネタバレは無しなので話しづらさはありますが、、、



物語の完成度が低いと言いましたが、前半の盛り上がりはすごいんです。


おいおいおいこんなん絶対面白くなっていくじゃねーか!と感じさせて


いざ冒険が始まると、、、?????


ってな感じで冒険が始まる前で盛り上がりがピークなわけです。



冒険が始まってからは物語は支離滅裂な夢の中を見ているよう。



でもそれが僕には刺さった。



ちょっと自分が見た夢とかを思い返して欲しいんですけど


夢って側から見たら訳わかんない事だらけですよね。


なんなら自分もよくわかってない。


その世界には決まり事やルールや当たり前が存在しているけど、自分だけが知らない。



でも夢の中の自分はなぜか意味不明なルールを感じてもパニックにならないし、許容するんですよね。



夢から覚めたらなんであんなわけわかんないこと言われたりしても普通に対応してたんだ、、、?


みたいな経験ないですか??


今回の主人公にも僕はそれを感じていて、意味不明な知らない言葉やルールを割と許容して理解している感じがあるんです。



夢を神視点で見ている僕らからしたら


「は???なんで????」みたいなわけわからないこともあるんです。



でもまぁ、郷に入ったら郷に従えか、ルールなんて意味がなくても慣習で出来上がるものだと理解すればいい訳なんですが、、、


これは映画だぞと。


意味のないものは入れないのが普通なんですよ!!!


でも俺は創作物の意味があるものだけしか無い世界が割と嫌いなんです!!意味不明最高!!!(あれ)



ふと出てくる何か、発言、行動。


後に必ず意味が出てくるじゃないですか。


無駄がないんですよ、作品って。


なぜなら、、、



「あれってなんだったん?全く回収されてなくね?」


と言われてしまうからです。



でも現実世界には必ず意味不明な物やまっっったく関係のない出来事や発言やシーンもあるわけじゃないですか!



僕はこの完璧すぎる創作物の世界に意味がない物があると途端にワクワクしてしまう性癖を持っていまして!!!!!!



上記に書いてないようなことも沢山あって、



ふぁ!?!?!?ってなってました。



いや、ほんとは意味があっても僕が理解できてないだけって可能性もあるんですけどね(笑)



あと、正直今作、僕にとってすごく好きになれたキャラはおばあちゃん達です。


あまり詳しくは言えないですが、 あのおばあちゃんの人形達が見守ってくれているシーンを見て、グッと込み上げてくるモノがありました。



キリコさんっていうおばあちゃんの人形のシーンもなんかブワッとなりそうでした。



正直物語としては全く意味がわかってないのですが、ブワッとなりました。



まとめるとこの作品は、ジブリに対しての宮崎駿を映画化したものだと邪推してます。



それを感じさせるメタファーはいくつかあったのですが、ネタバレになるのでここでは言えないです。



是非観て、自分で見つけてみてください!


いつもより感想が少ないのは、やはりこの映画の良さが、物語ではなく、自己投影によるキャラの存在や関係性を観て欲しい作品だからです。



僕は物語を観たいとどうしても思ってしまうので、物語の面白い部分を感想として書きたい僕にとっては薄いブログになってしまったと思います。



すいませんうまくまとめられているかわかりませんが、、、



ジブリにおいて最も人を選ぶ作品、それが今作




「君たちはどう生きるか」



でした!!!


パンフレットまだ売ってなかった!!!
悔しい!!!



それでは!!!!