こんにちは、ひろなか歯科の吉國です。
先日、本屋さんで表紙に惹かれ、ある雑誌を購入しました
表紙には、肩甲骨・股関節と大きく書かれていて、気が付いたら手に取っていました。
最近は仕事の時だけでなく、普段の生活の中でもパソコンやスマートフォンで文字を追うことが多く、前傾姿勢で肩甲骨が固まっていることを感じていたので、何かいい情報が得られるのでは・・・という思いから読み始めました。
肩甲骨も股関節も意識的に大きく動かすことのない私の体は、錆びる一方・・・
このサビついた体に活を入れるため、毎日歯磨きしながら読み進めては、“ちょこっと実践してみる”の1週間です。
効果があると信じて続けてます
そこで今回は歯科にかかわる骨の話をしたいと思います。
医院で定期購読している「NICO」という雑誌に2021年に連載されていたアゴの話を2回に分けてさせていただきます。
その名前は顎関節(ガクカンセツ)
骨と骨をつなぐ関節の話です。
人間の身体には関節が「86」あるそうです。
ひじやひざ、手首などはからだの左右対称に関節があり、それぞれの関節が別々に動きます。
また、一本の骨の両端に関節がある場合もあります。
たとえば腕の骨なら、一方がひじ関節 もう一方は手首関節です。
これらの関節もそれぞれ独立して動きます。
そのため ひじの関節を動かしたら手首の関節も動いちゃった、なんてことはないですよね。
そして、数ある関節の中でただ一つしかない形の骨を持つのが下あご(下顎骨・カガクコツ)です。
下あごの骨は一つで、U字カーブした骨の両端(下顎頭)に顎関節があります。
これが下あごの特徴です。
顎関節はほかの関節のように片側だけを動かすことはできません。
左右どちらかの関節が動けば必ず反対の関節も一緒に動きます。
つまり左右の関節がつねに「二人三脚」をしている状況です。
さて、よく噛むことが子どものお口の成長によい、といわれますが、これはホントのはなし
理由はいくつかありますが、今回は顎関節の面からみていきます。
顎関節には、あごの動きの軸になる骨があります。
それが下あごの骨(下顎骨)の両端、左右の耳の穴の前あたりに存在する「下顎頭」(カガクトウ)です。
この下顎頭は「発育中心」と呼ばれる、あごの成長に大切なところ。
食べるときの「噛む」作業により下顎頭が適度な刺激を受けると、あごの骨の成長が促されるのです。
下あごの成長が悪いと、歯並びや頬周りの筋肉である咀嚼筋の成長も悪くなって顔がゆがんでしまいます。
下あごの成長が十分でない
子どものころからよく噛んで食べる習慣をつけ、下あごをしっかり働かせて、口や顔が正常に成長するように気をつけましょう。
(NICO 2021.1月4月8月 参照)