今年の3月、慶応大学病院のMAC市民講座で講師を務めた複十字病院の倉島先生が「クラリスは単剤使用だと耐性ができて効かなくなってしまいます」とおっしゃいました。

私はその時の投稿をする中で「クラリスとムコダインを併用しているのはそのためなんだな、その前もクラリスとクラビットを併用していたし」と書いていて、自分が単剤使用者だとは全く考えたことがありませんでした。

10月の複十字病院MAC市民講座で女神先生に話しかけた時「クラリスとムコダインを飲んでいる」と伝えたところ「それでは耐性ができてしまう」と言われ、頭の中にクエスチョンマーク「???」でした。

今の病院で紹介状を受け取るとき、主治医に言われました。
「あなたは単剤使用でした。これは耐性ができてしまうのでやってはいけないと言われています。」と。私が、何か薬を飲み始めると副作用が出てしまい他の薬が飲めなかったから仕方なかったのだと。

え・・・?
仕方なかったで終わらせる話?
なぜ、説明してくれなかったんだろう、
なぜ他に併せる薬を探るとか耐性ができてしまっていないか確認してくれなかったんだろう、
なぜ早く専門の病院を受診するように勧めてくれなかったんだろう、
ナゼ?ナゼ?いろいろ考えてしまいました。
専門病院を紹介してくれと言わなかったらずっとそのままだったのかという不信感も募ってきて。

ネットで検索したらいっぱい出てきました。ある呼吸器内科医の方のブログでは、「単剤使用だと数か月で耐性菌になる可能性があり、禁忌」だと書かれていました。

マクロライド系とかニューキロノン系とか、抗生・抗菌剤にも種類があるので、素人の私にはよくわからないことも多いのですが、結局ムコダインは単なる去痰剤であり、抗菌剤を併用しなければクラリスを単剤で飲んでいたということになってしまうようですね。

私はクラリスを2007年夏から飲んでいます。
倉島先生のお話を聞いて春からはジェネリックをやめて先発薬に変えてもいたのですが。
既に無駄だったのです。

女神先生から、「喀痰検査で耐性があるどうかわかります。これを早急に確認することが先決です。今日、この病院で痰をとっても培養しないといけないから2か月近くかかってしまうことを考えると、かかっていた病院で残してある検体ですぐ調べてもらいましょう。数か月は検体を残してあるはずなので」と言っていただきましたが、前回喀痰検査してからもう1年以上経過していますと答えると「・・・ダメですね。じゃ、今日ここで採痰しましょう」となりました。

去年は咳や痰があまりにもひどいと訴えて、主治医が変わって3年半で初めてやった喀痰検査。

本来なら年に一度はやって、MAC菌の他についている菌はないかを調べる必要があるそうです。
よく一緒にいる緑膿菌やインフルエンザ菌、またその他の菌も、薬に影響を与えるものがあるからというのがその理由。
(去年、私はインフルエンザ菌に感染していました)

やっと結論になりますが、年末に検査結果が出て、クラリス耐性菌になっていた場合、クラリスは私のMACへの抗菌剤としては使えません。もはや、慢性気管支炎の対症療法薬としてしか役に立たないのですって。

耐性菌になっている可能性が高いので、この日からクラリスは中止され、つなぎの期間にはエリスロマイシンを飲み始めたところです。

これを読んだら患者の皆さんは、どうぞご自身のお薬をよくお確かめください。
クラリスの他にも抗菌剤を併用しているかどうか。

もし、私のようにクラリスとムコダインという組み合わせだったり他の抗菌剤ではないお薬と飲んでいるとしたら、念のためにクラリスの耐性をチェックしていただいた方が良いのではと思います。