黒川さんを応援します…本気♪本気♪ | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

黒川さんを応援します…本気♪本気♪

 東京都知事選が話題です。
 個人的には、ひそかに・・・・黒川さんの夢にあふれる言動を楽しみにしているのですが、今のテレビ局の報道だと、黒川さんの壮大さは理解できないようなので調べてみました。想像以上にすごくてファンになっちゃいましたヽ(*'0'*)

 

●黒川氏の都知事選マニフェスト
http://www.kisho.co.jp/page.php/353
↓そのマニフェストのすぐ下からリンクしている提言書です。1987年というとめちゃめちゃバブルのときにお作りになったものですね。

『東京改造計画の緊急提言』 1987年5月5日

「2025年の国土と東京」 (安原がものすごく簡単に抜粋してます)

環状運河
 環状都心にうるおいを与えるとともに災害時の防災を果すものであ…る
3つの大森林の建設
 大森林はそれぞれ多摩川、江戸川、利根川に接して、公園や集落、市街地を包含し、武蔵の森、東葛飾の森、下総の森として大規模な緑化により掲載する。関東地方においては、古来、森林は丘陵地や湖沼地の原風景として…新首都新島の建設・環境都心の形成にはこのような近郊住宅地へのスプロールを押さえるだけではなく、住宅地への移転を促すことにより、積極的に土地利用の転換を図り、新たに大森林を造成していくことを形成する…

 石原が言っている“緑倍増”とはスケールが違います。ん??ん?そしてこの提言書にさらっと書いてある「新首都新島」って何?!と思ってぐぐって調べてみたんですが…。当時の記事が出てきました。なになに…?
 

1988年2月20日 朝刊 解説
■新島造り首都移転 黒川紀章さん(東京よ 私の改革論:3)

 --提言のねらいは。
 「いま東京問題で一番大事なのは地震のことです。我々のグループの研究で、震度6(烈震)の地震が東京を襲うと死傷者が100万人もでることがわかりました。東京論が盛んだが、どれも大地震の問題を真正面から取り上げていないのが不満でした」

 ちなみに阪神淡路大震災は95年です。預言してます(@_@)

 「東京を地震に強い街にするため、副都心沿いと、環状8号沿いに2つの大運河、さらに7000カ所に小森林をつくる必要があります。地震による火災の延焼防止に役立てるためです。しかし、地価が上昇した東京で、こんなことは実現不可能。そこで新島を造り、等価交換で移ってもらうことを考えました

 おー強制移住です( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

 「新島により東京の住宅問題も一挙に解決します。埋め立て費用を含め原価200万円(坪当たり)の土地が確保できるので80平方メートルのマンションを3000万円台で提供できます」

 なるほどー!わかりましたー!

 --首都はどうなるのですか。
 「新島を新首都にしますが、一部の省庁を名古屋、京都、大阪へ分散します。この線を首都回廊と呼び、リニアモーターカーの高速新幹線により1時間以内で結びます。21世紀型の遷都は1カ所に移すのでなく、各都市がそれぞれ機能をもちながら首都のネットワークを構成するのがいいのではないでしょうか。我々の考えでは皇居は京都に移しますが
日本に赴任した外交官がリニアモーターカーで京都へ行き、駅から牛車にのって新宮殿へ向かう、といった姿を想像してみるだけで楽しくなります」 
 「首都回廊!」黒川さんにとってみれば、東海道は「廊下」くらいなものなんでしょうね。そして、ぎぎ…牛車です。確かに楽しいです。   

 --新島をつくるのに、富士山の3分の2もの土砂が必要になるそうですが。生態系への影響、東京の砂漠化といった心配はありませんか。
 「たしかに東京湾の水面は少なくなりますが、運河や森をつくることで相当カバーできます。定量的にどうなるか、まだこれから研究を続けます。さらに外房と東京湾をつなぐ房総運河も計画しており、これで東京湾の潮の還流がよくなるので今より東京湾はきれいになると考えています」

 「土がなければ、掘ればいいさ!」。だから運河なのかー。作っている間に地震が来そうな壮大な計画です!

 --お話を聞いているといいことずくめですが。
 「そうじゃなきゃ、いけないのです。いかにいいことずくめのプランにできるかに挑戦したのです。我々のたたき台をそれぞれの専門家の方々に、寄ってたかって批判して頂きたいですね」

 こんな壮大なことを考えている夢のある専門家はいるんでしょうか?

 --2025年を目標年次としているのは。
 「2020年代に日本は斜陽化するからです。マネーゲームにうつつを抜かしていたら、大変なことになる。いま、民間にあり余っている資金を使って、そのときまでにあとの世代にちゃんとした資産を残しなさい、と声を大にしていいたいですね」

 立派です!そうか!2025年まで待ったなしってことでの出馬なのでしょうか?

 --夢物語のようですが実現可能性は。
 「新島をつくるだけで77兆円の金がかかります。これはすべて民間の金を集めてやります。土地が売れれば160兆円の利益がでますので投資対象として有望です。ウォールストリート・ジャーナルに紹介されたし、クウェートの大蔵大臣から照会があるなど海外の反響も大きいです」

 77兆円!で160兆円!・・・すごすぎる!ちなみに日本の1年分の国家予算(約80兆円)並です。徴農どころじゃないです、全員土砂運びで失業問題は一挙解決!ピラミッドをえっさえっさと作る情景が目に浮かびます。
--内需拡大のいい知恵がなかっただけに自民党や土建業者も大喜びでは。
 「自民党の民活調査会にも正式に取り上げられ、2度も説明に行っています。昨年の自民党総裁選前には、ニューリーダー3氏にもお会いしました。三井不動産の江戸英雄さんも積極的で、近く財界のおすみつきをもらう予定です。間違いなく実現へ向けて動き出します」
 --プランナーとしてどこまでタッチするのですか。
 「一番の問題は国民のコンセンサス。あと2年間、世論もり上げに努めます。何より心づよいのは東京に住むサラリーマンの反響が大きく、気の早い人から『マンションの申し込みをしたいが』といった電話があるほどです。我々は事業がスタートしたら手を引きます」
 東京に家は一生買えないと言われてた時代ですからねー。

 --それで見返りは。
 「全くの奉仕ですね。プロジェクトを作るのに5000万円ほどかかりましたが、個人的に知り合いの重光ロッテ会長から援助を受けただけです。この時代に生きた都市専門家として、後世、何をしていたのか、と非難されたくないだけですよ」
 自腹ですか!

 --場外への大ファウル、との見方もありますが。
 「とんでもありません。確実なヒットです。今までの日本人の発想が小さすぎたんです」

 すすすいません。スケールが違いすぎました!ちっせー日本人です><

 (聞き手・川端久雄記者)


 というわけで、今の黒川さんのお考えも興味を持ちました。こちらの「Y'not Report Revival」様にてお勉強させていただきました。ちょっと抜粋!

 http://reikoyamamoto.blogzine.jp/ynot/2006/01/post_1dbd.html


 私は、建築家の黒川紀章氏が先日語った言葉を思い出した。

 「最初は仕事がないから、とりあえず仕事がある“つもり”になるんです。例えば、住宅の設計を依頼された“つもり”になる。つもりになって一生懸命考える、自分だったらどんな家を建てるかな、と。時間あるからね(笑)。本当に家を頼まれるようになったら今度は美術館を依頼された“つもり”になる。 それも頼まれるようになったら、今度は都市計画を頼まれた“つもり”になる。とにかく“つもり”になって考えてばかりいたんですね」。
 “つもり”(=妄想)も積もり積もれば現実になる。言葉遊びみたいだが、本当の話だ。

 「つもり」でいろいろ作ってしまってます!魔法遣いのようですね。

 生命への関心は、まず1960年代に黒川紀章、菊竹清順、川添登、槇文彦らによる「メタボリズム」運動という形で世に現れる。メタボリズムとは新陳代謝のことだ。細胞が増殖していくようなイメージ(中銀カプセルタワー)や、環状のプランで回遊性や循環性を表現し、様々な未来型都市計画のコンセプトを発表した。
 メタボリズム(新陳代謝)と同様に、メタモルフォーシス(突然変異)、シンビオシス(共生)といったキーワードもまた、黒川氏が追求する「生命の原理」という大テーマの中に含まれる。「共生」は、黒川氏が仏教の「ともいき」思想と「共棲」を掛け合わせた言葉だ。「調和」や「共存」といった言葉と意味が異なり、むしろ対立して本質的に矛盾をもっているもの同士が、それでもお互いを必要とし、生かし生かされる状況を示す。対立しているけれど、互いの違いを認めて、理解しようというポジティブな関係性だ。

 なるほどー(って、安原わかってんのか!・・・・いやわかりません)。

 「都市も自然も人間もかつては分かれてはいませんでした。それを分断したのは近代です。私はもう一度それらを“ごちゃごちゃ”にしたいと思ったのです。30代のはじめに計画した湘南ライフタウン(計画は1968年。1994年に藤沢ニュータウンとして完成)は、計画当時600ヘクタールに約560軒の農家がありました。そこで“農業と都市の共生”を目指して、木を切らない、農地を半分残して農家は動かさない、丘を崩さない、といった条件をつけていったら規則性(都市)と不規則性(農村)の境界がぼやけて、本当に“ごちゃごちゃ”、道路も“ぐにゃぐにゃ”になった(笑)」(黒川氏)。

 なんか楽しい東京になりそうですo(^▽^)o