ポルトガル | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

ポルトガル

お仕事でポルトガル、リスボンに行っていました。

あまりに暑いので、仕事は午後早めには終わっていたので、過去の「帝国」であるポルトガルを想像しながら歩いたりなんぞしておりました。これは町の入り口、コメルシオ広場コーディネーターさんいわく、リスボンはテロが起きないだろうってことになってるらしく欧州からの観光客がほんとうに多いんだそうです。

コメルシオ

しかし夜22時くらいまで明るいです。20時くらいだと日本の15時くらいの日差しです。ぜったいサマータイムおかしい!もう3時間くらいずらすべきです。

闘牛も観にいきましたが、はじまるのが夜22時。思ってたより雰囲気は健康的っていうんでしょうかね。親子連れで子供たちもたくさん観にきてます。

牛の背中に手持ち花火のでっかいのみたいな槍をどんどん刺していくので、牛はガンガン流血しますが、牛にしてみればでっかめの「針」が背中に刺されてるといった様子で「いってーんだよーこのやろー」ってかんじかと。

最終的に牛は死にませんです。闘牛士が勝利宣言をしたら雌牛(なのかな)の群れが出てきて、その後ろにくっついていって退場します。牛が退場すると、闘牛士たちが観客席に愛想をふりまきながら、闘牛場のまわりをまわるのですが、花束投げられたり、タオルや上着を投げ入れてそれに闘牛士が触ってくれて投げて返してくれたりします。日本でいうところのプロレスみたいな娯楽なのねってかんじでした。人間が流血するのと牛が流血するのの違いというか。

6人くらいの闘牛士たちが順番に牛と戦いますが、マタドールの格好がどんどん派手でかっこよくなっていきます。

同行の記者「プロレス+相撲みたいなもんかね」

私「じゃあ今十両ってかんじ? なんか闘牛士負ける感がなくてつまんないね」

記者「・・・」


ポルトガルの雰囲気をひとことでいうと、・・そうですね、まるで「シブリ」です。

ちなみにこれが世界遺産にもなった、「ベレンの塔」。

水牢 P8040389


「おーバックに巨神兵がいてもおかしくないぞー」

この塔は船の出入りを監視する水上要塞です。キリスト教の布教と貿易のために世界征服へ出かける男たちを旅立った大航海時代の栄枯盛衰を出迎え見送った要塞です。「デージョ川の貴婦人」と司馬遼太郎は呼んだそうですが、そんな品のよいものではないんでしょうね。

同行のライターさん「ステキー!」

私「あっ1階に水牢ありますね。干潮を利用した責め牢です。座れもせず立てもせず、全身が水にぬれてふやけて腐ったり、温度を奪われて死んだりという・・かなり残虐な刑罰ですね」

 そしてこのベレンの塔の近くにあるのが、同じく世界遺産のジェロニモス修道院。大航海時代を支えたパトロンのひとりエンリケ王子が貿易で得られた巨大な富をで建てたものです。

 ジェロニモ

派手です。さすがカソリック!キリスト像なんて、すぐそばで見れてもう等身大ですから!・・・思い切り痛々しいです!

イエス像

私「・・・・なんか蝋人形みたいですね・・・ポルトガルって日本の布教うまくいったんですよね。まあカソリックって、イメージつくりっていうかマーケティングうまいんですよね」

コーディネーターさん「・・・・やすはらさん・・・」

私「・・・・あっすいません。まあこの大航海時代というのは若者たちの一発逆転コースですよね。貧しいものも学のないものも、貿易ができればものすごいお金になったわけですから、まあそれでよその国までいって奴隷貿易とかせんでくれよって思いますけどね~」


こちら山の上にあるのが聖ジョルジュ城。ほんとうにクラリス姫が出てきそうな。

ジョルジュ

ポルトガル、スペイン両国はイベリア半島からイスラムを駆逐しましたので(レコンキスタ)、この城は持ち主がいろいろと変わっているんでしょうね。スペインとポルトガルと今では世界にたいした影響力はもってない国だけどこの半島イスラムのままだったら、ヨーロッパはどうなってたんでしょうね・・。

この城の雰囲気はといいますと、すごい坂道あがっていくんですが「安土城」みたいです。

って道中いってたら、同行の方に「君といるとロマンがなくなる」といわれました。


てなわけで相変わらず空気の読めない私ではあるんですが、みなさんがお買い物とかにいってる間に、私は古本屋さんにいってました。海外に出かけると古本屋さんは必ずいくんですが欧米の古本屋さんは、飴の包み紙からホテルのシールからなんでもかんでもよくわからんペーパーものが充実しててなおかつ安い。印刷物好きな私としては何時間でも見てられます。

昔の雑誌などグラビアがおもしろいページを1枚1枚わけて売ってました。

 これはフランスの1900年頃の大衆新聞(タブロイド版みたいなもの)ですが、「理解できない子どもの犯罪」と「少年犯罪」が話題になっていたので買ってみました。残虐じゃのう。


「弟(兄かも)を火あぶりにする少女」 「ナイフで一突きする子供」
タブロイド1 タブロイド2


「ピストルで主婦を射殺」      「斧で頭をかちわる少年たち」

「殴る蹴るの暴行」         「井戸に女性を落とす少年たち」

タブロイド3 タブロイド4