一月程前
従姉妹が階段を踏み外し
大腿骨を骨折して
1ヶ月の入院を余儀なくされた
幸い回復は早く
痛いと言いながらも
車の運転が出来るまでに
アクシデントの
一部始終を聞きながらふと
こんな事が今の自分の身に起きたら…
と想像する
如何せん
母との二人暮らしの現状で
介護者は私一人
私に何かが起きれば
母の介護は忽ち行き詰まる
従姉妹はこれを機に
最近めっきり
認知機能に不安が生じてきた
伯母のグループホームへの
入所申し込みをするらしい
今すぐというわけではないけれど
もしもの時の受け皿として
考え始めたという
ウチも考えないではなかった
心のずっと奥底で
いつまで続くかわからない
この生活に
生き辛さを感じ始めていたのも事実
母がショートスティから帰る日は
正直
少しだけ憂鬱な気持ちになる
思い返せば
母との暮らしは
私が生まれてこのかた60数年
年月でははかれないけれど
もう十分すぎる程ずーっと一緒に
過ごしてきた気がする
人様が仰るには
気のおけない母娘二人の生活は
この上ない幸せと映るらしく
なんだかんだ言っても実の母娘だからとか
母娘で暮らせるなんて幸せと
事あるごとに言われる
しかしその毎日は
実のところ
けっして穏やかでもないし
楽しいものでもない
母娘と言えども
相性もあるだろうし
特に
介護生活が始まってからというもの
二人の時間は濃密過ぎて
私は無性に一人になりたいと強く思う
今日この頃
従姉妹の言葉をきっかけに
母の施設入所を
ケアマネさんに相談すると
それはもう
考え始めても早くはないし
むしろ
なんぞの時のお守りと考えては
如何かと言われ
ようやく私の中で
何かがストンと落ちた気がした
そしてすぐに思った事は
母になんと説明しようか
いかようにも
自分の都合で言えそうな気もする
がしかし
ここは有りのままを
飾る事なく話してみよう
二人だけの生活では
もしもの時が心配な事
今すぐ入所というわけでなく
順番は少し先であり
たとえ順番がきたとしても
気が進まねば先送りもできる事
とりあえずは
有事の時のお守りとして
申し込んではどうかと伝える
果たして母は
意外にもあっさりと
「イイんじゃないの」と了承
これまた私の中で
ずっとずっと気負っていた何かが
フッと消え去り
と同時に
まだまだもう少しだけ
続けられるかもしれないと
そこには
いつもより
妙に穏やかな私がいた
私の断捨離と介護
まだまだ続きます