こんばんわ。税理士の細川ひろみです。

日本の税制。題名にも書きましたが、手取り1,000万円の人に一番税金がかからないようにできている?!という本を読みました




1 現行の所得税率
2 なぜ1,000万円がいいのか?
3 まとめ

1 現行の所得税率

所得税は累進課税制度といって課税所得金額に応じて7段階にわかれています。所得の金額が195万円以下であれば5%、195万円超330万円以下は10%、330万円超695万円以下は20%、695万円超900万円以下は23%、900万円超1,800万円以下は33%、1800万円超4,000万円以下は40%、4,000万円を超えると45%の税率となっています。どの段階でも住民税は一律10%かかってきます。

2 なぜ1,000万円がいいのか

1でお伝えした通り、所得金額に応じて税率は異なってきます。それぞれ5%ずつ段階的にあがっているように見えますが、でも、695万円超900万円以下のところだけなぜか3%の増加になっています。課税所得で695万円超900万円以下というと、年収でいうとサラリーマンで905万円超1,400万円以下の範囲、個人事業主の場合は給与所得控除がないので所得金額1180万円位であれば課税所得金額が23%の範囲になります。
ではなぜここだけ税率の上昇幅が小さいかというと、この本の中で政治家のお給料をこの辺に収まるようにしてあると書かれていました。
手取り1,000万円だと年に2回海外旅行ができ、スーパーでも天然物のブリが迷わず手に取れる感じだそうです。

3 まとめ

私達の所得に応じて納めることとなる所得税。作っているのは大半が政治家の皆さんです。自分たちの所得が少なくなるように税制を作っていくってことは考えにくいです。一番手取りが多くなるようにうまく税率も考えられているようです。私たちは本業だけではその金額は稼げないとしても、最近はやりの副業も行えば、手取り1,000万円も夢のような話ではないのかなと思います。税金の徴収まで考えて賢く稼いで自分にとっての一番の幸せを手に入れていきましょう!!